井口健二のOn the Production
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2004年09月15日(水) 第71回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回は、ちょっと雑談風に始めてみよう。
 先日インターネットの検索で自分の名前を入れてみたら、
初めて見るサイトがトップに挙がっていた。そこで試しに覗
いてみると、そこでは“Star Wars”のEpisode VII〜IXのこ
とが話題になっていて、最近流れた噂に対するルーカスフィ
ルムの公式発表の中の、「7話以降の計画は最初から無かっ
た」という報道に対して、当時の情報がどうなっていたか検
証されていた。そして、当時出版された『ジェダイの復讐』
(新発売のDVD−Boxでは『ジェダイの帰還』になるよ
うだ)の単行本に書いた僕の記事が引用されて、名前が登場
していたものだった。
 それはそれでいいのだが、そのサイトを読んでいて一つ気
付いたことは、27年も前の話など最早知らない若い人も多く
なっているという現実だった。そんな訳で、ここでは当時の
状況を多少説明させてもらうことにする。
 まず、このシリーズが全9話で構成されるということは、
当時(27年前)映画の仕事をしていた人たちには常識だった
ような気がする。ただしその情報の出処については記憶が曖
昧で、多分“Star Wars”の公開時か何かの、Timeあるいは
Newsweek誌辺りの特集記事が発端だったと思うが、現在は資
料が手元にないので確かめることが出来ない。なおここで言
う“Star Wars”とは“Episode IV−New Hope”のことだ。
 そして記憶をたどると、確かその記事では“Star Wars”
は、それぞれが3部作となる3つの物語の、真中の3部作の
第1話だという説明があって、なぜ真中から始めたかという
ことについては、それが一番製作費が掛からなかったからと
いうものだ。つまりこれは、当時のジョージ・ルーカスに対
して行われたインタヴュー記事での発言で、そこではルーカ
ス本人が全9話だと言っていたことになる。
 しかし、当時のルーカスの置かれた状況を考えると、彼の
頭の中には確かに全9話の構想があったとしても、それを他
人に話せるような状況であったかどうか、つまり彼は目前に
迫った続編『帝国の逆襲』の構想を進めなければならず、さ
らに『ジェダイの復讐』までは構想したとしても、その後に
前日譚の3部作が続くとなれば、Episode VII〜IXの構想を
ルーカスフィルムが会社として検討する余裕など、全く無か
ったとも考えられる
 そう考えると、今回の報道でルーカスフィルムが会社とし
てEpisode VII〜IXの検討をしたことが無いという発言は、
あながち嘘ではないような気もしてくるものだ。
 それともう一点気になる事実として、当時ルーカスが協力
を仰いでいた女性SF作家リー・ブラケットの存在がある。
彼女は“Star Wars”の公開の翌年の1978年に、『帝国の逆
襲』の第1稿を遺して亡くなるが、生前にルーカスとブラケ
ットが全9話の構想を話し合ったことは当然考えられること
だ。そこでもし、ブラケットのEpisode VII〜IXの構想が、
ルーカスの考えと違っていたら。しかもその違いを修正でき
ないまま彼女が亡くなったとしたら。そしてルーカスが彼女
の意見を尊重して『帝国の逆襲』を作ったとしたら。
 この『帝国の逆襲』の脚本は、ブラケットとローレンス・
カスダンの共同の名義になっているが、これがブラケットの
意見を尊重したものとすれば、それは当然Episode VII〜IX
にも続く設定となっていたはずで、この時点でルーカスが、
最早自分の構想した物語を描くことを出来なくなってしまっ
た可能性は、充分に考えられるところではないだろうか。な
おルーカスは、『帝国の逆襲』も、『ジェダイの復讐』も、
なぜか自分では監督しようとしなかったものだ。
 そう考えると、ルーカスがEpisode Iの発表以降、Episode
VII〜IXはないと言い切るようになったことも判るような気
がしてくるものだ。以上はあくまでも僕の想像だが、今回の
騒ぎを見ていて、ふとそんなことを考えてしまった。
 因に、今回の情報は、ルーカスフィルムの契約スタッフの
1人が、Episode VII〜IXについての守秘義務を伴う契約を
結んだというものだが、実は、同じような情報は今年の1月
にも流されていた。その時は、チューバッカ役のピーター・
メイヒューが、今回新規に登場するEpisode IIIへの出演契
約を結ぶにあたって、その契約書にはEpisode VII〜IXへの
出演も含むとあったというものだ
 しかしこの種の契約において、先を見越してこのようなこ
とを書くのは常套手段だし、これだけで即Episode VII〜IX
の実現につながるものではない。このため1月の時にはあえ
てサイトに書かなかったものだが、そのときに情報をお伝え
しなかったことについては、ここでお詫びしておきたい。
 ということで、僕自身はEpisode VII〜IXについては、か
なり懐疑的なのだが、実は“Star Wars”に関しては、最近
別の情報が流されていて、それはテレビシリーズ化の計画が
進んでいるというものだ。この情報によると、テレビシリー
ズはEpisode IIIとEpisode IVの間を繋ぐものになるという
ことで、アナキン・スカイウォーカーが本当のダース・ベー
ダーになるまでを描くものだとされている。
 しかしそれが出来るなら、Episode VIの続きの物語も、す
でに公認された小説シリーズがいくつも存在している訳で、
それらをテレビシリーズ化できない理由は全くない。もちろ
んそれはEpisode VII〜IXということにはならないが、もし
それが実現して成功すれば、そこから映画版の最後の3部作
が見えてくることも期待したいのだが…。
        *         *
 今回は最初に長々と書いてしまったので、以下は製作ニュ
ースを大急ぎで紹介することにしよう。
 まずは、前回3作品を報告したばかりのダコタ・ファニン
グの計画で、ドリームワークスからもう1本、何とスティー
ヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演“War of the
World”への出演が発表された。この作品は前にも紹介して
いるように、1898年に発表されたH・G・ウェルズの原作を
デイヴィッド・コープ脚本で現代化して映画化するもので、
撮影は今年の11月に開始、公開は来年夏に予定されている。
 一方、前回報告した“Dreamer”は9月14日に撮影が開始
されており、この撮影が1カ月半ほどで終れば、スケジュー
ル的には問題は生じないものと思われる。しかしまだ11歳の
少女スターには、学業との兼ね合いも難しくなりそうだ。
 また、報告されている予定では、ドリームワークスで4作
品が連続することになるが、専属契約を結んでいる訳でもな
い特定の会社との連続出演を他の会社が放っておくものかど
うか。そうなると前回報告した“Alice in Wonderland”と
“Through the Looking Glass”の前に他社の作品が挟まる
ことも考えられ、その場合には、成長の早い子役にはアリス
を演じられる期間は限られるので、すこし心配になってくる
ところだ。
 なお、彼女の新作では、ロバート・デ=ニーロと共演した
“Hide and Seek”が年内に全米公開される。
        *         *
 お次は、『ブレイド』シリーズ第3作“Blade: Trinity”
の年末全米公開が予定されている脚本家デイヴィッド・ゴイ
ヤーが、ワーナーとの1年間の優先契約を結び、少なくとも
3作品の計画が進められていることが報告された。
 ゴイヤーとワーナーの関係では、すでに製作中の“Batman
Begins”の脚本を担当しているが、実はゴイヤーは、今まで
は『ブレイド』の製作元のニューラインと優先契約を結んで
おり、“Batman”への参加はその契約の下で特別に認められ
たものだった。
 しかしその契約が年内で満了することから、新たにワーナ
ーとの優先契約が結ばれることになったものだ。因に、ワー
ナーとニューラインは、現在は同系列の会社なので、この契
約は問題なく行われたようだ。そしてこの新契約の下では、
ワーナーが権利を所有する73年製作のMGM作品“Soylent
Green”(ソイレント・グリーン)のリメイク計画が進めら
れている他、2作品のDCコミックスからの映画化も予定さ
れているということだ。
 なお、今回の1年契約はあくまでも初年度のことで、ワー
ナーでは来年以降、複数年契約を期待しているそうだ。ただ
しゴイヤーの予定では、すでにニューラインで“Alone”と
“Y: The Last Man”、ディズニーで“Unique”、ミラマッ
クスで“Murder Mysteries”、ドリームワークス/ソニーで
“Descent”などの計画も進んでいるようで、優先契約を結
んでも即実効という訳には行かないようだ。
        *         *
 16世紀から生き続ける不死者の戦士たちが、現代の世界で
壮絶な戦いを繰り広げる“Highlander”(ハイランダー)シ
リーズは、ラッセル・マルケイ監督、ショーン・コネリー、
クリストファー・ランバートの共演で、第1作が1986年にフ
ォックスから公開されたものだ。
 その後このシリーズは、1991年と94年に続編が製作され、
92−98年にテレビシリーズと、98年にはテレビで女性戦士を
主人公にした傍系シリーズ、またテレビ用のアニメーション
シリーズも製作され、さらに2000年にはテレビシリーズのキ
ャラクターも交えた劇場版も製作されている。
 そして新たにそのシリーズの劇場版を、2本製作する計画
が発表された。
 その1本目は実写映画版で、“Highlander: The Source”
という題名。ミラマックス傘下のディメンションが年内に製
作を開始する計画で、来年公開が予定されている。因にシリ
ーズの映画版では、コネリーの出演は第2作までだったが、
ランバートは2000年作まで常に登場しているようで、今回は
どうなるのだろうか。
 そして2本目は、題名は紹介されていなかったが長編アニ
メーションとして製作されるもので、テレビシリーズの中心
脚本家だったデイヴィッド・アブラモウィッツが脚本を執筆
し、『東京ゴッドファーザーズ』のマッドハウスがアニメー
ションを担当。公開は再来年の予定になっている。
 なお、内容については明らかにされていないが、アニメー
ション作品の製作を担当しているケヴィン・イーストマンと
いう人は、2000年に製作された“Heavy Metal 2000”(ヘヴ
ィメタルFAKK2)で原作者の1人としてクレジットされ
ていたようだ。
 また、このアニメーション作品の製作は、Imagiという会
社を通じて行われているが、この会社は、ドリームワークス
の製作で、史上最高の製作費が投入されるNBC放送のアニ
メーションシリーズ“Father of the Pride”の製作でも中
心的に動いている会社だそうだ。
        *         *
 今回もドリームワークスの話題が多いが、『スクリーム』
シリーズなどのウェス・クレイヴン監督が同社で進めている
スリラー作品“Red Eye”の主演者に、ニューラインが今夏
公開した“The Notebook”に主演のレイチェル・マクアダム
スと、『コールドマウンテン』などのキリアン・マーフィの
起用が発表された。
 この作品は、カール・エルスワースの脚本によるもので、
飛行機の女性客が、乗り合わせた見知らぬ男から、彼女の父
親の生命と引き換えに、機内で進む暗殺計画への加担を強い
られるというもの。マクアダムスとマーフィはこの女性客と
暗殺者を演じることになる。
 なお、マーフィの起用について、クレイヴンの説明による
と、マーフィは出演を熱望して、彼自身の結婚式の2日前に
も関らずニューヨークからロサンゼルスへ出向き、空港のレ
ストランで監督と打ち合わせをして、寝不足による真赤な目
のままで東海岸へ戻っていったそうだ。また監督は、彼のよ
うな俳優が、本作のようなジャンルの作品に興味を持ってく
れるのは嬉しいとも語っていた。
 因にこの作品、内容紹介だけ読むとサスペンスドラマのよ
うに見えるが、クレイヴンは、本作のジャンルをホラーだと
称している。確かに彼の監督歴から考えるとそれも有り得る
が…。となると、紹介された物語の後にどのような展開が待
ち受けているのか、完成が待ち遠しい作品になりそうだ。
        *         *
 ワーナーが、『ジャック・ライアン』シリーズなどの製作
者メイス・ニューフェルドと組んで進めている宇宙SF作品
“Cosmonaut”に、夫婦脚本家チームのロバート&ミシェル
・キングの起用が発表された。
 この作品は、現在建設中の国際宇宙ステーションが完成し
た後を舞台にしたもので、その宇宙ステーションで発生した
初めての殺人事件が描かれる。その被害者が残したダイイン
グメッセージ(題名)からロシア人の宇宙飛行士が疑われる
が…というお話で、オーストラリア人作家ピーター・マカリ
スターが執筆した原作は、ベストセラーになったということ
だ。因に、英語で宇宙飛行士は、astronautとなる。 
 そしてワーナーでは、昨年春からこの作品の映画化計画を
進めていたものだ。なお、夫のロバートは『バーティカル・
リミット』などの脚本で知られる他、1994年に公開された野
球が題材のファンタシー映画“Angels in the Outfield”の
テレビ版続編で、2000年放送の“Angels in the Infield”
では、夫婦で脚色し、夫が監督したこともあるそうだ。
        *         *
 9月の第2週に日米同時公開され、全米は週末3日間の興
行収入で約2400万ドルを記録して第1位となった“Resident
Evil”(バイオハザード)に、予定通り第3作の計画が発
表された。
 この第3作については、来日記者会見を行った主演のミラ
・ジョヴォヴィッチも期待を表明していたものだが、今回の
成績は充分にその期待に応えるものだったようだ。そしてこ
の第3作の発表は、第1作の監督で第2作では脚本を担当し
たポール・W・S・アンダースンが行っている。
 なおアンダースンは、このゲームを基にしたシリーズの映
画化では、最初から3部作にする計画だったということで、
その第1作はゲームの前の物語、第2作はゲームそのもの、
そして第3作ではゲームの後を描く計画だということだ。そ
の題名は“Resident Evil: Afterlife”になるとしている。
 またアンダースンは、自分はどの作品も常に3部作を念頭
に置いて製作していると語ったそうで、彼の関係した作品で
続編が作られたのは今回が2度目だと思うが、その内、他の
作品の続編も実現してもらえるのだろうか。
        *         *
 香港で、『男たちの挽歌』を共に手掛け、その後共にハリ
ウッドに進出した監督ジョン・ウーと、俳優のチョウ・ユン
ファが、再び手を組む計画が発表されている。
 作品の題名は、“The War of the Red Cliff”というもの
で、1700年前の中国の歴史に基づく物語ということ。ただし
映画化は、その600年後に中国で書かれた“Romance of the
Three Kingdoms”という小説の一部を映画化するとも紹介さ
れていた。年代的には『三国志』の頃(3世紀)ということ
になりそうだが、9世紀ごろに書かれた小説というのは何な
のだろうか。
 なお、製作は中国資本で行われるもので、製作費は3600万
ドルが予定されているということだが、これはチャン・イー
モウ監督による『HERO』の3000万ドルの抜いて中国映画
の新記録になるそうだ。撮影は2006年に予定されている。
        *         *
 あとは短いニュースをまとめて紹介しよう。
 まずは、今年5月15日付第63回で紹介した“The Bad News
Bears”のリメイク計画で、監督に『スクール・オブ・ロッ
ク』のリチャード・リンクレイターの起用が発表された。こ
の計画では、“Bad Santa”を手掛けたグレン・フィカーラ
とジョン・レクアが脚本を執筆し、ビリー・ボブ・ソーント
ンがオリジナルでウォルター・マッソーが演じた飲んだくれ
のコーチ役を演じることが先に発表されているが、やはり子
供主体の映画であることに変りはなく、前作でも子供たちの
演技を見事に引き出したリンクレイター監督の手腕が期待さ
れる。後はテイタム・オニールの役に注目が集まりそうだ。
 お次は、以前に紹介したかどうか思い出せないが、往年の
テレビシリーズ“Hawaii Five-O”の映画化計画で、脚本に
“Ocean's Twelve”を手掛けたジョージ・ノルフィの起用が
発表された。ハワイ警察の刑事を主人公に、リゾート地で起
こるさまざまな事件を解決したオリジナルシリーズは、アメ
リカCBSで1968年から80年まで12年間も続いた人気番組。
その映画化の計画で、配役などは未定だが、製作のワーナー
では、来年春の撮影、2006年夏の公開を目指している。因に
ノルフィは、“Ocean's Twelve”の脚本では“Honor Among
Thieves”という全く関係なかった脚本から見事に“Ocean's
Eleven”の続編にマッチした脚本を作り上げたということ
で、今回は往年のテレビシリーズのコンセプトにマッチした
脚本づくりが期待されているようだ。
 “Living Dead”シリーズの第4作“Land of the Dead”
の撮影開始が近づいているジョージ・A・ロメロがトロント
で開かれたホラー映画ファンの集いに登場し、新作について
語っている。それによると、新作の撮影ではCGIの使用も
検討されているが、100人以上のゾンビ役のエキストラが登
場するシーンもあるということだ。そして今回のゾンビは、
“Day of the Dead”の流れを引き継いで、少しづつ学習す
るようになってはいるが、走ることは全くしないそうだ。一
方、その前に進めていた“Diamond Dead”についても、絶
対にやりたい作品ということで、どこかがゴーサインを出し
てくれればすぐにでもということだ。確か以前の情報では、
スコット・フリーの製作でゴーサインが出たというものだっ
たはずだが、どうやら誤りだったようだ。
        *         *
 最後に、ぎりぎりで飛び込んできたビッグニュースで、一
時はワーナーが有利と見られていたMGMの買収について、
ソニーの交渉が合意したことが発表された。
 この情報に関しては、今年5月1日付の第62回でも報告し
ているが、最終的にソニーは、50億ドルを若干下回る金額で
1987年以降のMGM/UA作品の権利を獲得することになっ
た模様だ。これによりソニーは、以前から所有しているコロ
ムビア/トライスターの権利と合せて、8000本を超える映画
の権利を所有、これはハリウッドでは最大の規模になるとい
うことだ。
 この権利の活用については、名作のリメイクや続編、シリ
ーズ化なども考えられる訳だが、MGM/UAのシリーズと
いっても、いまさら『ロッキー』の復活はないだろうし、確
かに“The Pink Panther”は来年復活するが、007はピア
ーズ・ブロスナンの降板決定で多少勢いが陰っていて、思い
切ってハル・べリー=ジンクスの再登板でもないと持ちそう
もない。それに比べれば、コロムビアの『スパイダーマン』
やスクリーン・ジェムズの『バイオハザード』の方がよっぽ
ど勢いがあるというところだろう。
 今回の買収はDVDの次期規格の覇権争いの面もあるが、
それにしてもソニーはかなり危ない賭けに出ている感じだ。


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