ここんとこ、立て続けに映画を観ています。 この前はDVDで「フライトプラン」を観ました。
夫を亡くしたばかりのカイル(ジョディ・フォスター)は、故郷に帰るため、幼い娘と2人で飛行機に乗り込む。心身ともに疲れきっていた2人は、空いてる座席を見つけ眠るが、母親が起きた時、娘の姿がどこにもなかった。乗員の協力を得て、母親は狂ったように機内を探すが、娘は見つからない。空飛ぶ密室の中で何が起こったのか?!
以下、ネタバレ。
えーとね、発想はすごく面白いと思うんです。序盤〜中盤までの展開も良かった。なのに、ツメが甘い。あ〜もったいない、というのが正直なところ。
この犯罪、誰か一人でも消える前の娘の姿を確認してたら成立しないわけで。犯人が誰にも見られずに娘を隠す、というのも(共犯者がいるとはいえ)不自然。騒ぎになったときに、「あの人が・・・」と指摘される可能性は0じゃないだろう。 それと、席を移動して寝てる間にさらっているが、これ、眠りもせず、席の移動もしていなかったらどうなっていたのか。その場で計画はSTOPしたのか。つーか、席を移動しない可能性の方が高いだろ? さらに、娘がいなくなった後の母親の行動、いかにも犯人が計画した通りに展開している。 こんな、幸運に頼る穴だらけの計画で、よく逃げ場のない密室での犯罪を実行しようとしたもんだ。
さらにガッカリ感を増幅させた原因は・・・えーと、これ、1時間30分ほどの短い映画なんですが、宣伝番組で1時間までのあらすじを聞いちゃってるんですよね。始まりから1時間くらいまでが面白い映画だったというのに(苦笑)。逆に言うと、いかに宣伝が上手か、ということになるんですが。 その宣伝にのせられて、映画館に観に行かなくて良かったです。30分のためだけ(しかもその部分はガッカリ)に映画館で観てたら、納得いかね〜と思ってたことでしょう。
一番納得いかない部分・・・その方がずっと簡単なような・・・ |