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2006年06月21日(水)

これ映画はどうなの?



宮部みゆきの「ブレイブストーリー」が文庫になってたので、早速買って読んだ。

主人公のワタルは、平凡な小学5年生だった。ところが、両親が離婚するために別居し、父親の愛人の存在が明らかになり・・・。現世(うつしよ)でのツライ運命を変えるために、幻界(ビジョン)で旅人になった。最終目的地は女神のいる運命の塔。幻界で様々な試練を乗り越え、ワタルは無事に運命の塔へ辿り着けるのか?!


現実的な日常生活から一転、RPGさながらのファンタジーの世界へ。違和感を感じさせず、ぐいぐい物語に引き込まれていきました。その辺は相変わらず見事だなあと思いましたが、全体的に個人的にはイマイチだったかなあ。
一部を除いて、ほとんどワタル目線でストーリーが進んでいくため(主人公だから当たり前なんだけど)、いろいろが「やりっ放し」状態というか・・・ワタルが去ったその後はどうなったの?!と思う場面がいっぱいありました。
天才工芸家は恋人に再会できたの?その町はどうなったの?嘆きの沼近くの町ではあの後騒ぎにならなかったの?奥さんは立ち直れたの?幼い娘はどうなったの?

主人公が「旅人」である以上、その土地で起こったことは「旅人」がいる間のことしか分からないのが当然、その土地から去った後のことはその「旅人」には知る由もないんだ・・・というのは理屈では分かりますが、それだとフラストレーションが溜まるのよぅ!!
その後の様子を、例えば各地を飛び回ってる鳥人族が知ってるだとか、風の便り程度でいいから描写して欲しかったなあ。

あとは「オンバさま」の設定もよく分からなかったし、「半身」の定義も破綻してたような・・・そもそも、幻界の設定が破綻してたよなぁ。

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