年末にテレビでやっていた「千年の恋 ひかる源氏物語」を観た。
なんじゃこりゃーーーーー!!!
もう、なんでしょう、怒りを通り越して呆れてしまいました。 何度、途中で観るのをやめようかと思ったか・・・。 とにかく脚本が悪すぎます。演出も???のところが多くって。 大金投じて作った映画なのにね〜。もうちっとなんとかならなかったんですかね〜。 出演してる女優さんたちが気の毒です。 だいたい、あの長編小説を2時間半の映画にしようってのが間違ってるわ。 源氏物語を知らない人は、この映画を観ただけじゃ内容が分からないんじゃないかと思う。人間関係とかお粗末過ぎる。かといって、源氏物語を知ってる人がこれを観ても納得ができるようなはしょり方かと言えば、全然そうじゃない。それぞれの登場人物の扱いがお粗末極まりない。 どっかのサイトのレビュで、「源氏物語の内容が初めて分かりました」と書かれてあったんだけど、全然違うから!!いや、ホントに。
それに、ちゃんと時代考証してるの?! 上流貴族の姫たち、表に出すぎです。走ったりもしません。無意味に裸になったりしません。裸を見せるのが芸術だと思ってるのか?この監督は。 あと、ロリコンの人にはウハウハかもしれませんな。
キャスティングもね〜。 常盤貴子、嫌いじゃないけどぜんっぜん、紫上のイメージに合ってない。この女優さん、声や話し方に品がないというか、現代女性を演じればはまり役なんだろうけど、こういった雅な役は似合わないと思う。 まあまあだったキャスティングは、朧月夜の南野陽子と源典侍の岸田今日子くらいかなー。 清少納言役の森光子は無理がありすぎだろー。
最大のミスキャスト&演出は、松田聖子でしょう。 なんですか、これは。松田聖子のプロモーションビデオですか? いきなり登場しては歌って踊って。 「この時代の女性の哀しみを歌で表現する妖精」だそうで・・・ まあ原作にはない設定でそういった試みをするのもいいと思うよ、雰囲気をぶち壊さなければ。 せめて、平安時代っぽい曲調とか歌詞にしてくれよー。思いっきり歌謡曲じゃねーか。 彼女が登場するたびに噴き出してしまいました。と同時に、彼女が非常に気の毒に。 聖子ちゃんのせいじゃないもんあー。演出がそうなんだもんな〜。それなのに矢面に立たされて( ̄ーÅ)
ラストの頭中将(風間トオル)と惟光(山本太郎)のシーンも意味不明。
唯一良かったのは衣装くらいかな・・・。でも衣装は美しいと思ったけれど、庭園の様子とかね、、、いかにも作り物ですって感じが安っぽくて。
なんなんですかね、この映画は。これだけの題材でこの程度のものしか作れないなんて。 源氏物語に対する冒涜としか思えません。 こんなことなら、源氏物語自体は余り出さずに、紫式部にだけスポットを当てて作った方がいいものが作れたんじゃないかと思いますね。
こんなのにお金払ってたら、憤死するところでした(苦笑) |