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2003年02月02日(日)

身近でこんなことが起きるなんて



義兄宅の近くで火事がありました。近くも近く、狭い道を1本挟んだ裏の家です。
義兄の隣に住んでいる義母から電話連絡を受けたのは13時半ごろ。そのときはもう鎮火していたようですが、現場に行ってみるまでは「そうたいしたことではないだろう」と気楽に構えていました。

ところが。

火元は築70年以上経っている老朽化の進んだ木造建築の廃屋で、あっと言う間に燃え尽きてしまったようです。幸か不幸か無人であったため、義兄が出火に気づいたときは既に内部はかなり焼けていたのです。
真正面にあった義兄の家も被害を受けました。まだ築2年の新しい、真っ白な外壁の家が、裏側だけスプレーでもかけたかのように、きれいにまんべんなく茶色くなっています。
裏面にあった窓ガラスは全てひびが入り、窓のパッキンやエアコンの室外機は溶け、屋根も反り返っています。生々しいです。

実際にその場にいた義兄嫁は、「ああ、うちも燃える。終わりだ」と思ったそうです。モロに炎が屋根からかぶさっていたというのです。
それに、大事なものを避難させるのに何回か家の中に入っていったとき、サウナをもっと熱くしたような熱気だったらしいのです。

それでもこれだけの被害で済んだのは、家が今の建築素材で造られてたおかげだったのでしょう。防火壁ってすごい威力なんだなあ、と実感しました。木造のちょっと古い家だったら、燃え広がってしまったに違いありません。実家と義兄の家の位置が反対だったらと思うと、ぞっとします。(ちなみに実家もほんのちょっと焦げました)

あと良かったなあ、と思うのが、窓が二重ガラスだったこと。一枚ガラスだったら、割れて、そこから火が家の中に入り込んでいた可能性があります。ひびが入っただけで済んだのは、まさしく不幸中の幸い。
二重ガラスって、防犯や断熱・防寒のためだけでなく、こんなところにも意外な効果があったのです!(ガラスメーカーの回し者ではありませぬ)

火事に気づいたタイミングも良かった。ちょうど買い物に出かけようと義兄夫婦が家の外に出たときに気づいたのですが、このとき義兄の家ではお風呂場の窓が開けっ放しだったのです。もし買い物に出るのがもう少し早かったら、家事の真っ最中、義兄の家には誰もおらず、お風呂場の開いた窓から炎が入り込んでいたことでしょう。

更に更に。
ここ数日、かなりの強風だったのが、今日は比較的穏やかな風だったことも幸いしました。

家の中は焦げ臭く、窓にはひびが入り、水もちょっと入ってしまい、電気も止まり、ガスも使えず、数日は不便な暮らしを強いられるだろうけど、隣接している実家は無事だったし、そこで寝泊りできるので支障はない。これくらいの被害で済んで、本当に、本当に良かった。

火事は怖い。
今回の原因は漏電だろう、とのことだけど(現場検証は明日なので詳しくは分からないけど)くれぐれも火の元には注意しましょう。





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