せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEXpastwill


2006年03月02日(木) 紅王国「不死病」

 昨日、夜中、いただいた富士見丘小学校の記録DVDを見てしまう。一年間の授業風景の静止画に「放課後の卒業式」の映像。盛りだくさん。
 違うアングルからの映像はとても新鮮。見下ろしているアングルなので、最前列の1年生、2年生のようすがとてもよくわかる。ほんとによく見ている。そして、一緒に楽しんでいる。「未来の友情」のラスト近くの地震の場面、足を踏みならして本舞台に移動する6年生と一緒に、この子たちも一緒に足踏みをしてくれている。「放課後の卒業式」全体で一番かっこいい場面、「未来の友情」で炎役のジュンヤくんが氷役のヒデキくんに見えないボールを投げるシーンは、アングルの外になってしまっていて見えない。ちょっと残念。でも、見えないボールを見ている低学年の子供たちの視線が、ちゃんとボールを目で追っている。
 ノグが出演している紅王国公演「不死病」を見に中野のポケットへ。
 半年来ないうちに、劇場の手前の、元気のない犬がいた平屋は、ナチュラルローソンになっていた。通りがぐーんと明るくなっていてびっくり。
 不死の吸血鬼の物語を、現代のエイズにも喩えたゴシックロマンな舞台。以前、戯曲を読んだ印象では、隠れキリシタンの物語の印象からか、赤と金色のはげかけた漆喰の壁が連想された。今回の舞台は、全編がほぼモノトーンな印象だったのが意外だった。
 全編をいろどる音楽とその入るタイミングが、市川崑の横溝シリーズ、特に大野雄二音楽の「犬神家の一族」のようで、あちこちうならされた。
 帰り、同じ回を見ていた高市氏、マミィと立ち話。久しぶりのホソちゃんと挨拶。宇田くんと今書いている「ミッシング・ハーフ」についてのあれこれを話しながら帰ってくる。


せきねしんいち |MAILHomePage

My追加