せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2001年11月25日(日) 劇場下見 デザインフェスタ TOGETHER 「夜曲」稽古

 朝10時のアポで、劇場の下見に行く。
 来年6月の「陽気な幽霊」の再演のための劇場。
 そこは、青山にある「東京ウィメンズプラザ」のホールだ。
 「男女平等の推進に関わる……」っていうのがコンセプトなんだけど、電話で相談したら「だいじょうぶ使える」ということになった。
 以前、パレード関係のレズビアンの集会で視聴覚室には来たことがあるんだけど、ホールは初めて。
 小屋付きのスタッフさんと話しながら、舞台を見せてもらう。
 完全に円形の客席の一隅に舞台がある。
 幕も袖もなにもない。
 あるのは、ただの壁だけ(ウソ。「大理石」の壁)。
 1階席は遠くなるに連れてだんだん高くなってるけど、全部床に収納して、フラットにすることもできる。
 2階席は、常設キャパ244のホールにしては「大劇場」なかんじ。
 壁面が真っ白な大理石(?)づくりなのがちょっと心配なんだけど、やってしまおうと決心した。
 これまで「陽気な幽霊」は黒い舞台で上演してきたんだけど、今度は「白い舞台」でやってみようと思う。
 2階席につながるギャラリーは、そのまんま舞台の上にもめぐっていて、ここも演技エリアにすることが可能かもしれない。むちゃくちゃ走り回らないといけないけどね。
 もともと演劇用に作られたホールじゃないから照明だけがちょっと心配。でも、機材表を見せてもらって、なんとかなりそうだと安心する。
 7月の「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」はすぐそこのスパイラルホールだ。
 6月にフライングステージがここで芝居を上演するのはなかなかおもしろいんじゃないかな?
 「どんなふうに使いたいか」と小屋付きさんに話したら、「これまで、そういうふうな演劇用の使い方をされたことはないけど、新しい可能性が広がるかもしれない」と言ってもらう。
 かなり元気になってホールを後にした。

 表参道から半蔵門線、有楽町線を乗り継いで新木場まで。そこからりんかい線で東京国際展示場まで。
 フライングステージのフライヤーのデザインをしている松浦くんが参加している「デザインフェスト」に顔を出す。
 会場のビッグサイトは初めてだ。
 デザインフェスタも初めて。
 たくさんの「お店」が並ぶ中、パンフレットを元に松浦くんのブースを発見。
 まず一言「早いね!」と言われる(笑)。かもしれないね、僕にしては。午前中だし。
 となりのブースの「レインボーアート」の富平くんと石井くんと、おしゃべりする。
 今度の「gaku-GAY-kai」のフライヤーの男子がさっそく作品になってる。
 石井くんから「ひまわり」のキャラはとっても売れ行きがいいと聞いて、何だかうれしい。
 あわただしく、さよならをして、会場を後にする。
 と、その前に、どこからかスパイシーな匂いがするので、そっちに行ってみたらば、フードコーナーだった。
 アフリカンなおネエさんが売り子をしていた「ガーナレストラン」で「ビーンズシチューライイス」を食べる。
 かなり美味。
 軽く腹ごしらえをして、帰り道は「ゆりかもめ」!!
 実は、初「ゆりかもめ」なんでした。
 感想は、「まるでSF!」ってかんじ。
 窓から見る景色は、不思議な建物でいっぱいで、遠近感が全然わからない。
 「カンブリア紀」にいっぱい生まれちゃった変な生き物たち(アノマロカリスとかオパビニアとかっていう)の「建物版」ってかんじ。
 終点の新橋に着いたら、逆の電車はもう満員ですごかった。
 僕が乗ったのはがらがらでとっても快適だったんだけどね。
 早く行って正解だったみたい。

 で、今度は、井の頭線で高井戸まで行って「TOGETHER」のギャザリング。
 いつもの(ほとんど)メンバーと楽しくおしゃべり。
 こないだのミーティングの時とおんなじで、なぜか「年齢」の話がいっぱい出る。
 「もうじき30歳」なメンバーが多くて、いいかんじ(!)。
 一緒に年取ってるかんじが、うれしい。

 5時に会場を後にして、高井戸の駅前からバスで、荻窪まで行き、バスを乗り継いで下井草まで。
 今日の「夜曲」の稽古は桜澤さんのおうちでだ。
 ところが、環8が混んでるみたいで、5分間隔のバスが15分も来ない!!
 ようやく来たのが超混出てぐったり。荻窪のバスターミナルで「下井草駅」行きのバスがみつからなくて、ぐったり×2。
 下井草駅前6時の約束にやや(?)遅れて、ようやく合流成功。
 桜澤さんのうちでの稽古は、最後の場面をしっとりと。
 美猫(雑種♂去勢済)の「ぴゅー」に「モンプチ」をおみやげに。
 ぴゅーのすごく間のいい合いの手の鳴き声を交えながら、9時半まで稽古。
 やっぱり大声が出せないので、静かなやりとりをいろいろやってみてもらう。
 最後に宿題をいくつか出して、今日はここまで。
 あとは、桜澤さんの手料理で、ご飯。
 寄せ鍋に豚汁、れんこんのきんぴら。どれもとってもおいしかった。
 僕と桜澤さんの養成所時代の卒業公演のパンフレットが出てきて、みんなで見てしまう。
 もう全然違う。当たり前だよね。15年だもの。
 帰りは、下井草から終電の新宿行きに乗って、JRで高円寺まで。
 なんだか、今日は「旅行」の日だったなあ。
 ていうか、いろんな乗り物に乗ったってかんじ。


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