せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2001年11月11日(日) |
「彼女を見ればわかること」 |
夕べ飲んでるときには、今日は、新国立の「コペンハーゲン」のマチネを見に行くとか、タックさんが出てる薔薇族映画を上野に見に行くとか言ってたんだけど、全部キャンセル。ていうか、思いっきり起きられなかったので、夕方から映画を見に行くことにする。 ロードショーで公開中の「同級生」を見ようかとも思いつつ、「彼女を見ればわかること」を下高井戸まで見に行くことにする。 グレン・クローズ、キャリスタ・フロックハート(アリーよ!!)、キャメロン・ディアスやらが出てる、オムニバス(のような)映画。青山さんのオススメで、来年の芝居の参考になるかもしれない……という下心もあり。 よーし自転車で行っちゃうぞ!と思ったんだけど、かなり寒かったのと、下高井戸までの道が、めんどくさそうだったので、電車で行くことにする。 映画はなかなかおもしろかった。もっとも芝居の参考にはあまりならなそうだったんだけどね。映画じゃなきゃできないことを、存分にやってる、とっても見応えのあるもんだった。
内容についてはこちらを→ 「彼女を見ればわかること」
キャリスタ・フロックハートが、レズビアンのカップルの片一方をやってた。彼女の仕事は占い師。 彼女が一緒に住んでるパートナーは、病気で死んじゃいそうなんだけど、彼女(占い師)はそれを受け容れられない。 「初めてで会ったときのことを話して」って病気の彼女に言われて、だんだん話していくところがとっても「ちゃんとしてて」すっごいよかった。 シュニッツラーの「輪舞」のように、みんながみんなどこかでつながってて、一人一人孤独に向き合ってる女達が、それでも一人じゃないんだと、ほっとさせてくれる。 痴呆になってしまった母親や、占い師や、盲目の少女やら、ちょっと気が触れてる(らしい)ホームレスのおばあちゃんなどなど、いろんな人が、真実を語ったり、伝えたりする。 ちょっとファンタジーっぽいと思ったのはそのせいかもしれない。 5人の女優たちが、低予算のこの映画に、出演を志願したというのは、とってもよくわかる。 グレン・クローズもいい芝居をしてた。 キャシー・ベイカーが自分の息子(15歳)が学校に行く前に、「口が臭くないかどうか私に息を嗅がせなさい」っていうところ。「じゃあ、今日で最後だよ」って言われて、息を嗅ぐところが、妙にエッチだった。親子なんだけどね。 あとでは、もう彼女とセックスしたことがあると告げた息子が口を開けて眠ってるところにそっと近づいて、もう一度、同じことをする場面がある。ここもとってもいい場面だったな。 下高井戸シネマはとってもきれいな映画館。また来ようと思う。
帰りに、ちょっと人恋しくなって、タックスノットに寄る。 スクエアダンスのエドエイツのメンバーがいっぱい。 タカノリとハヤブチくんも。タカノリは、ヒゲがすっごい似合ってきてて、なかなかイカス男子になってる。 ほとんど唯一、エドエイツのメンバーじゃないコバくんと、インターネットのサイトをあちこちのぞいて、占いをしたりしてみる。 終電前にさくっと帰ることに。コバくんと駅まで。映画の話をいっぱいしながら。 部屋に戻ると、弘前に転勤した砂上さんからリンゴが届いてた。この季節にリンゴが届いたりすると、もう冬なのねってかんじがひとしおだ。次のフライングステージの稽古に持っていってみんなで分けよう。
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