せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2001年10月27日(土) |
風邪っぴき メール復活! |
起きると身体がダルい。ここ何日か喉が痛かったんだけど、ついに風邪っぴきか?ってかんじ。 だらだら部屋の外に出て、台所に行くと、高市氏が喉にタオルをまいてパソコンに向かっている。 彼も風邪をひいたらしい。 一昨日、まみーがダウンして稽古を休んだんだけど、それが伝染ったのかと思ったんだけど、どうやら同じくらいの時期にそれぞれどっかからもらってきてるらしい。 一息ついて、僕はようやく届いたプロバイダーからの「パスワード」をもとにメールを復活。 88通!なんて件数のメールを読み通すのに一時間ほどかかってしまう。 と、高市氏の母上がご来訪。 高市氏の厄よけのお札を持ってきてくれたそう。 彼は来年が本厄。 四人でしばしおしゃべりする。 こないだウスイさんからいただいたティーポットで初めて紅茶を入れる。 いつもと同じティーバッグなのに、何だかとってもおいしくてびっくり。 芝居のこと、母上がやっているダンスのことなどなど、たくさん話す。 ゆっくり座って、お茶を飲んでおしゃべりというのは、なかなかいいものねと思った。 さっきまでの喉の痛みとだるさも、どこかに行ってしまったようだ。
で、稽古。 今日は、久し振りなめんめんが集まってなかなかにぎやか。 荒くんにまっすーに水月アキラ、それにのぐとはやせくんとまみー、ふっちーに細川くんに僕、計9名。 いつもの基礎トレの後、外郎売りをみんなでやって、それから「エレクトラ」。 今日もクリュタイムネストラのセリフを丁寧に。 「私だって、自分のしたことや自分自身に満足しているわけではありません。どこかで、いつのことだか、私は進むべき道を見失ってしまった。まあ、お前ときたら、そのひどい姿。汚れきって垢だらけ。ああ、何もかもひどいことになってしまった。私は怒りに身を任せすぎたのかもしれない」というセリフ。 ちゃんと話しかける(エレクトラにね)ところ、自分の中を見つめるところ、などなど、前半をまずみんなで「ゲームのように」やった後、後半を2人組のチームに分けて「応用問題」。 10分後に発表してもらう。 「自分が納得いくように」やってもらったんだけど、まだまだちゃんとできてない。 「どんな気持ち」でもいいから、その通りをちゃんと表現できることをお願いした。 まっすーと細川くん、それにのぐの芝居を、細かく見ていく。 ただ読んでしまえばすぐ終わるセリフだけど、その間にどれだけ心が揺れ動いているのかを考えてもらう。 セリフを覚えてしゃべるだけではなくて、そのセリフの裏にある「心の動き」をちゃんと追っていきなさいと話す。 時間がきたので、今日はここまで。 いつもの遊んでしまえる稽古場とはかなり雰囲気がちがうなと、久し振りな面々のまえで改めて思った。 僕は、僕の「方法論」をみんなに伝えようとしてる。 それは、もしかしたら、一人一人が勝手に見つけださなきゃいけないものなのかもしれないんだけど。 ただ、僕は、何だかわからないでやるよりも、こんなことも考えていい、考えたら、それをこうやればできるんだということの面白さをみんなにわかってほしいと思ってる。 最後に、これは僕のやり方だから、あなたはあなたのやりかたを見つけなさいと言ってあげるから(って、責任逃れか?)。 どんなプランでもいいから、それをちゃんと身体で表現できること。 それができなきゃ何にもならない。 逆に言えば、何も考えなくてもかまわないから、出来る身体でいてほしいと思う。 その考える心と体の関係をちゃんと自分でコントロールできることを、僕は今、要求してる。 そして、それは、僕が自分に求めてることと全く同じだ。 楽しく遊んでしまえる稽古もありだけど、しばらくはこのちょっとしんどい稽古につきあってほしい。 そしたら、きっと「芝居」がおもしろくなってくるから。
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