せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2001年10月25日(木) お知らせ! 稽古 「少年たち2」

 関根のメールが今死んでしまっています。
 設定を変えようとしていたら、全部飛ばしてしまい、パスワード、ID関係がわからなくなってしまいました。接続不能です。
 今週中には復旧すると思うのですが、しばらくの間、関根宛のメールは、劇団のメールアドレス、flyingstage@geocities.co.jp にお願いします。

 稽古場に少し早めに行って、セリフをさらいながら、机と椅子を片づけ、掃除をしてみる。
 本当は毎回やらなきゃいけないんだけど、なかなかできない。
 ほうき(モップみたいなやつ)でほこりを集めながら、掃除機じゃない、こういう掃除のしかたをちゃんとやってたのって、子供の頃だよなと思う。
 学校の掃除当番とかね。
 今の子供は掃除当番ってあるのかな?
 稽古場に最初に来たのはのぐだった。久し振りだ。
 9月10月と続けて2本の芝居に出てたので、稽古場で会うのは3ヶ月ぶりくらいになる。
 この間の「から騒ぎ」の話をいろいろする。
 そのうちに細川くんとふっちーが来たんだけど、僕等があんまり話に夢中になってるので、気を使って外にセリフをさらいに行った。
 ひとしきり話して、ふと気が付いたら、もう7時半を過ぎてた。
 あらら、これだけかい?ってかんじだったんだけど、トレーニングをはじめた。
 ストレッチを2人組でやる。
 僕の相手はのぐ。
 床に座って、足を開いて、背中を押すストレッチなんだけど、のぐは「容赦がない」ので、僕はおでこが床についてしまった。
 のぐもびっくりしてたけど、僕もびっくりした。
 言い訳のように言ったように、僕はカラダは柔らかいんだけど、肉が邪魔してるだけなんだ!
 昔は、床におへそがついたんだけど、やればできるんだってことがわかって、ちょっと得した気分(?)。ももの後ろが「ぼきっ」とか言ってたけどね。
 新人くんたちにおしまいまで覚えてもらった「外郎売り」をみんなでしゃべってみる。
 もう一度、今度はみんなでリレーしながら。
 1回目の途中できっちゃんこと井上くんがやってくる。
 井上くんが何で「きっちゃん」っていうかっていうと、彼が来た最初の稽古のとき「今日の名前」っていうゲームをやってね、それは、その時に決めた名前をみんなで覚えるっていうゲームなんだけど、彼が言ったその日の名前が「吉右衛門」だったから。
 以来、僕は「吉右衛門」とか「きっちゃん」とか読んでる。定着してるみたいで、しめしめ。
 後半は、「エレクトラ」の稽古。
 今日は少ない人数だったので、きっちり細かくいろいろとやってみる。
 クリュタイムネストラのセリフ「私たちがお前の叔父のためにこの館を守っているのは知っているでしょう」というくだりを。
 きっちり語りかけるとか、今自分が語ってる言葉を自分で信じてるのかどうかきいてみたり(その後で、確信犯でそれをやってもらう)、しゃべりながら、カラダを動かしてもらったり、いろいろする。
 最後は、クリュタイメストラの「私だって、自分のしたことや自分自身に満足しているわけではありません。どこかで、いつのことだか、私は進むべき道を見失ってしまった」というくだりを、応用問題として。好きなようにやってもらう。
 それぞれ注文を出し、それに応えてもらう。
 自分でやろうと思ったことがちゃんと出来てるか。
 それがもう一度できるかどうか。
 ただ、覚えただけのセリフがどんどん立ち上がってくるのがおもしろい。
 みんなもおもしろがってくれてるとうれしいな。
 帰りの電車の中で新人三人衆は芝居の話ばかりしている。
 まるで高校の演劇部の部活帰りみたいで、ほほえましい。
 僕は、時々話にまぜてもらうかんじ。

 帰ってきて、昨日の続きのNHKドラマ「少年たち2」の2話目。
 佐藤誓さんやら、浜畑賢吉さんやら、中村育二さんやら、またしても演劇系な人が続々登場。
 花組芝居の人達はそれこそわんさか出てる。
 山崎努がむちゃくちゃな芝居をしている。
 裁判所の所長なんだけど、ほんとにぬけぬけとしたオヤジだ。そこまでやるか?な芝居がちゃんと成り立ってるのがすごい。
 上川隆也は、なんていい目をしてるんだろうね。熱血裁判所調査官という役柄にぴったりだ。
 北村有起哉はすばらしい! 子供を愛しはじめる鳶の父親なんだけど、とにかく光ってる。
 山崎努と上川隆也と木野花と加納幸和が同じ画面で芝居してる。
 なんて豪華なんだろう。
 そしてとってもおもしろい。
 舞台ではなかなかできないことを、テレビはやってしまえるんだね。
 明日も楽しみだ。


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