せきねしんいちの観劇&稽古日記
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今日の稽古は大人数。 このところおやすみが続いてた高市さんにまみー。客演の舞台が終わったばかりのよしお。プラス、遊びに来てくれたウスイさんこと青山吉良さん。そして、いつもの面々。っていうのは、僕と早瀬くんと、新人の3人=ふっちーと井上くんと細川くん。 計9名!! いつもの基礎トレの後、新人組の課題「外郎売り」のラストまでを各自発表してもらう。 このパートのチーフ(?)は早瀬くん。 みんなよく覚えたね。今日は動きながら、しゃべってみるというおまけの課題つき。 これからはみんなで一緒にいろんなことをやっていきましょう。 そのためには覚えてもらわないといけないんで、そのためにややスパルタ気味に課題を出していったわけだからね。 後半は、「エレクトラ」。この間、出した宿題は、クリュタイムネストラとエレクトラの「後悔」の場面まで。っていうと、よくわからないけど、二人がそれぞれ、「私は進むべき道を見失ってしまった」とか「これは本当のエレクトラじゃない、本当の私はこんな女じゃないわ」って言うところ。 それまでずっと相手を非難してほとんどののしってた二人がふっと、自分の内側を見てしまうそんな場面。 まずはセリフの確認。さすがにみんないっぱいいっぱいなかんじ。 今日は、前回いなかった顔ぶれが半分なので、台本を持ってもいいということでこの場面をやったんだけど、なかなかうまくいかない。 台本を「読みながら」相手に話しかけるっていうのは、なかなか難しい。それにできたとしても、やっぱりどこか嘘になってしまう。それでも、ウスイさんはきっちりやってくれてたんだけど、他のみんなは、自分だけでやってしまっていて、セリフが全然相手に届いていかない。 「だから、セリフを覚えてもらったんだよ」と新人くんたちに話す。 全員がクリュタイムネストラとエレクトラの両方をやったので結構時間がかかる。 もう一度挑戦してみることができないのが、残念だ。 人数の少ない稽古場は淋しいけど、実は少ない人数の方がじっくり稽古できるんだなと改めて思う。 最後に、この場面の最初のコロスのセリフをみんなで分けて、輪になってくり返ししゃべり、その中から、クリュタイムネストラとエレクトラが現れてやりとりを始めるというのを、早瀬くんのクリュタイムネストラ、僕のエレクトラでやってみる。 場面の初めから途中まで、時間にしては大したことないんだけど、次から次へと気持ちが揺れていく。 来週の土曜の稽古までにこの場面の終わりまでを覚えてきてねと宿題を出す。 その後は、チーム分けをして、この場面をそれぞれつくっていってもらうことにしよう。 帰り道、細川くんから質問される。 「毎回、違うことをやるのはなんでですか?」って。 たしかに同じ場面をいろいろなやりかたでやってる。僕が答えたのはこんなこと。 公演の稽古ではどうしてもこれしかやり方がないっていうような書き方を僕がしてしまうんだけど、その中でもいろいろなやり方があるっていう柔軟性を持って欲しいから、今、そんなやりかたをしているんだよと。 今やりたいのは「上手に読む」とか「上手にしゃべる」とかじゃなくって、ほんとに相手に届く言葉を発してもらうことだから。 芝居を始めたばかりのみんなにやってもらいたいのは、「らしくやる」ことじゃなくて、きちんとした思いを相手にぶつけることなんだよと、話した。 「セリフを覚えるのは何でですか?」という問いには、「これだけ稽古してたら、セリフ覚えたいと思わなきゃウソでしょ?」とややイジワルに答えておく。
ウスイさんの車に乗せてもらって、池尻の「テラカラ」に行く。 高市さんとマミーと4人で。 「テラカラ」はほんと十年からの付き合いになる唐子さんというイカしたお姉さんと寺田さんというお兄さんがやっている、素敵なお店だ。 ウスイさんはよく行ってるそうなんだけど、僕たちは初めて。 場所柄、足がないと行きづらくって。 唐子さんとたくさん昔話をして、フレッシュなスパイスをつかったグリーンカレーをメインにエスニックな料理をおいしくいただく。 帰りは高円寺まで来るまで送っていただいた。 車中ではgaku-GAY-kaiの話をいろいろと。 ウスイさんから、白いティーセットをいただいたんだけど、これがとっても素敵だ。 金の縁取りがついてるんだけど、落ち着いたいい金色でね。 中でも、大きなティーポットはすっごくいいかんじ。 ディズニーの「美女と野獣」のミセス・ポットみたいなかんじ。 「フタがないんだよね」というシュガーポットはおすすめのとおり花活けにでもしようと思って、今は僕の机の上に置いてあります。 ありがとうございました。
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