せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2001年10月18日(木) color child「GANBA!」

 お友達の青木さんからいただいたご招待で、うちの近くの明石スタジオへ。
 初めて見る劇団。
 青木さんは何度か出演しているそう。
 今回もほんとは出てるはずだったんだけど、足を怪我してリタイアされたそう。
 お話は、アニメや小説で有名な「ガンバの冒険」です(小説は「冒険者たち」っていったっけ?)。
 僕は昔、劇団四季でやったミュージカルを見てるんですよ。
 どっかのスタジオでオープニング(?)のナンバーを踊ったこともあるはず(♪行こうよ、仲間たち!♪って歌だった)。
 舞台装置は何もなくて、出演者だけで全部の場面を作り出していく。
 わりとずっと音楽が流れてるせいなのか、マイクを通したセリフがやや聞きづらくてね。
 しばらくたってからずいぶん慣れたんだけど。
 海の波も、そこに浮かぶ靴もみんな役者がつくりだす。
 とにかくめまぐるしくって、出演者の運動量ははんぱじゃないかんじ。
 とっても見応えがあった。
 ただ、演技的にはどうなんだろう?
 「ミュージカルの芝居」ってかんじだったな。
 よく言えば、いいテンポで運んでる。悪く言えば、大味なかんじ。始まったら終わっちゃうみたいなね。ミュージカル特有のノリ。
 音がなくなった芝居の場面は、もちろん芝居として成り立たないといけないんだけど、音が流れて踊ってる場面に比べて、ちょっと緊張感が薄らいでたかもしれない。
 ボーボの役をやってた女性が、とってもいい味を出してた。
 後半からラストにかけて、要の役になってくのもよくってね。
 つい、ほろっとしてしまいました。
 ディズニー映画の「ターザン」の音楽(だよね、フィル・コリンズの)に泣かされた部分もかなりあったかも。
 確信犯で使ってる「ガンバの冒険」のジングルが入るのが、ご愛敬なんだけど、そのセンスを成り立たせるには、もう少し全体に「大人の芝居」になってた方がよかったかもしれない。
 パロディとして成り立ってるんじゃなくて、まんまよりかかってるみたいだもんね。
 ともあれ、つらい芝居をたくさん見てきた「明石スタジオ」でようやく、だいじょぶな芝居を見ることができました。よかった。青木さんどうもありがとうでした。


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