|
|
■■■
■■
■ 偶然のできごと
実家にいて、本を探しているときに、思わぬ場所から母の日記を見つけてしまった。
見てはいけないような、でも見たい気持ちを抑えられず見た。 中身は予想通り、ほんの数ヶ月の内容でしかなかったけど、 私が生まれるまえ、姉が生まれたときの育児の様子から 少しとんで、私が生まれたあとの日記。
ひとつふたつ、みて、それ以上見ることはできなかった。
胸が苦しくて、溢れる涙が熱すぎて。
「いつか自分で道を決められるように、できるだけのレールはしいてあげたい」
私が1歳にも満たないときから、母はそう思って育ててきてくれていた。 自分がつらいのに、今この子たちにとって大事な時期だからと、 「何でも吸収できる時間だから、やるだけやってあげたい」と。
どれだけ、一人でがんばっていたのだろう。この人は。 一人見知らぬ島に嫁いできて、忙しい父をあてにせず、頼りになる親戚もいない中。 娘を育てて。
今も育てている。
かなわない。
そう思った。
お母さんには、かなわない。
私は、今頃になって、自分の人生自分で決めるんだって、 わかりきったように胸張って。
ああ、
21年前から、
この人はわかっていたなんて。
ありがとう。
くよくよなんてしてたら、申し分たたない。
がんばるね。
大好きなお母さん。
あなたの娘であることを誇りに、自分を大切に、自信を持って生きていきたい。 あなたの娘である私。 私はあなたの娘であること。
それが、なによりもうれしい。
2009年05月14日(木)
|
|
|