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■ 偶然のできごと
実家にいて、本を探しているときに、思わぬ場所から母の日記を見つけてしまった。
見てはいけないような、でも見たい気持ちを抑えられず見た。 中身は予想通り、ほんの数ヶ月の内容でしかなかったけど、 私が生まれるまえ、姉が生まれたときの育児の様子から 少しとんで、私が生まれたあとの日記。
ひとつふたつ、みて、それ以上見ることはできなかった。
胸が苦しくて、溢れる涙が熱すぎて。
「いつか自分で道を決められるように、できるだけのレールはしいてあげたい」
私が1歳にも満たないときから、母はそう思って育ててきてくれていた。 自分がつらいのに、今この子たちにとって大事な時期だからと、 「何でも吸収できる時間だから、やるだけやってあげたい」と。
どれだけ、一人でがんばっていたのだろう。
かなわない。
そう思った。
お母さんには、かなわない。
今頃になって、自分の人生自分で決めるんだって、 わかりきったように胸張って。
ああ、
21年前から、
この人はわかっていたなんて。
ありがとう。
くよくよなんてしてたら、申し分たたない。
がんばるね。
大好きなお母さん。
2009年05月13日(水)
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