とってもとってもごぶさたしておりました。
3月の上旬に Paris に戻ってきました。 とはいっても、来週には日本に帰るつもり。
だいぶまえから書こう、書こうと思いつつ、時間がとれずにいたのですが、これからはしばらく日本に住もうと思っています。
理由は、「日本に住むことになっているんだな〜」と感じるから。(おいおい (^^;;)
なんだろうな〜、う〜ん。
生まれて初めて観光で巴里に来たときから、外国のような気がしなかったのです。以前から知っている街のような気がしたし、歩いていると頻繁に道を訊かれたし、ホームステイ先のマダムやフランス滞在歴の長い日本国籍の人たちにもいつも「かなはまるでずーっとまえから Paris に住んでいるみたい」と言われ続けてきたのですが。。。
今回、5カ月ぶりに巴里に戻ってきて、はじめて「外国みたい」という印象を受けました。なにかどこか馴染めない感じ。
香港や L.A. に旅行してとても気に入るのだけれど、5日も過ぎると Paris に帰りたくて帰りたくてしかたなくなる、そんな状態でいままで6年間過ごしてきました。いま住んでいるワンルームこそが帰るべき "自分の家" だとずっと思ってきたので、この街を外国のようだと感じるのはわたしにとってはとても意外なことなのです。
帰国の準備は昨冬に2カ月帰国したときからはじめていて、去年の春ころまではいまいち決心がつききらないというか、日本に帰ることにしたらきっと巴里が恋しくて恋しくてしかたなくなるんだろうな〜と思っていたのですが、周りの状況もわたしのココロのなかも、わたしが知らないうちにある方向に向って流れていっていたようです。
不思議なことに、昨冬 2001年末から 2002年初までのあいだに一時帰国し、就職先を決め、日本に帰ることを決めた元在仏日本人は、実は少なくありません。わたしの直接の知り合いだけでなく、友人の友人までも含めると、結構な数になりそうです。
そして、従来、日本に帰国する人といえば、滞在許可でトラブって、なかばフランスを追い出されるように、本人の意志に反して帰国することが多かったのですが、この時期に就職を決めた帰国組はとくに滞在許可に問題があるわけではなく、フランスで仕事もしていて、周りの人間からはフランスに骨を埋めるんだろうと思われていたタイプ。
しかも、みんな隠密に帰国して、隠密に就職活動をし、いきなり帰国パーティをすると言いだして周りを驚かせています。(笑)
わたしの場合、一時帰国は隠密でもなかったし、就職してすぐに日本に移住したわけでもなく、すっかり乗り遅れていますけどね。(笑)
フランス人のあいだでも、パリ脱出組がどんどん出ている様子。
20世紀のはじめ、シャネルやピカソやサルトルがいて、世界中の人たちを惹きつけていたころに巴里が持っていた魔法のような魅力はどこにいってしまったのでしょう。
サイトの「フランス エコ生活」のコーナーは形を変える必要がありますが、サイト自体は一応存続させるつもりでいます。更新は春と秋にしかできないかもしれないけれど。
P.S. ここで仕事関係の人には絶対に言えないグチを一言。
あ〜、フランスに住むことで最も苦手な「東京の梅雨と夏」から逃げられて万万歳だと思っていたのに〜、あんな季節に肉体労働なんてできないわぁ〜〜〜〜。
なんていいつつ、きっと働いてます。そう、絶対働いてるんだよなぁ〜。(ため息)
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