4つの季節を重ねながら

2002年09月23日(月) 心配なニュース

嬉しいニュースの次は心配なニュース。

今年のはじめにコート・ジボワールに移り住んだ友人からメール。

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僕の周りはみんな無事で元気でいます。
ただ銃の音がいたるところで聞こえるだけです。
もうだいぶ収まったけれど、いつでも出発できるように荷物だけはまとめました。
近況報告まで。

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とのこと。

フランスの新聞はとらなくなって久しく、TVニュースも毎日は check してなくて、主に asahi.com で時事情報を得ているわたしには寝耳に水。


   いったい何が起こったの?!


焦ってTVをつけてみても、フランスでは釈放されたパポン氏の話題とイラク関連ばかり。

パポン氏は過去、ナチス政権に協力してユダヤ人虐殺に加担したとして、3年ほどまえに「人道に対する罪」で投獄されたのに、今度は「刑務所で重病、あるいは死ぬ可能性が極めて近い者は釈放する」という、最近決まった条文?により釈放。

その状態の定義は「ベッドを離れずに生活している」とされているのに、しっかり歩いて1人で車の助手席にも乗り込めてしまったので、当然大問題になっています。

街頭インタヴューではなんとも思わないという人と、同じ街に住むのは嫌だという人。
理由を問われて、「なんでって、ひどかったんだぞ!おまえらはあの時代を知らないんだろう? 俺も知らなかったらよかったよ」

明日ニュース番組をちゃんと見たら、コート・ジボワールでなにが起きたのか、少しはわかるかしら。


友人は、子どものころにも両親に連れられてアフリカ暮らしを経験したことがあったので、自分から希望してアフリカで働きはじめました。以前は海外で仕事を2年くらいすると兵役を免除されたんだけど、いまの制度だとどうなのかな?

自分が言葉の通じない国で暮らした経験があるからか、わたしがまだフランス語をほとんど話せなかったころから、そんなことは気にせずによく話しかけてくれ、わたしはよくノートを借りてコピーさせてもらったものでした。(笑)

言葉が通じない外国人の相手を数時間だけ務めるくらいの親切は、だれでもできることですが、特に若いころは自分と同じ興味を持った同じボキャブラリーを持った友人と話したいことがたくさんあるもの。毎日々々相手をするのはかなり疲れるだろうにな〜と感心したことをよく覚えています。

去年一緒に食事をしたときには、しみじみと「かなは、ほんとにフランス語上達したよね。はじめは発音を日本語でメモしてたのにね」なんて言われちゃったし。

(自分の名誉のために言うと、一生懸命フランス語でノートをとるんだけど、追いつかないので、大事な単語やわからない単語”だけ”をカタカナでメモっていたのでありました。まさかバレてるとは思わなかった/笑)

一緒にベトナム系のレストランに行ったときは、はじめはとても嫌がって、「初恋の女の子がベトナム人だったんだ。小学校で隣の席だったんだけど、手ひどくフラレたんだよね〜。もうショックでさ〜。それ以来ベトナムものは。。。」なんて言いだす純情さん。(笑)

フランス人にしては珍しく、口説ける女はみんな口説いちゃえ!ってこともない人なので、わたしにとっては大事な大事なフランスでは数少ない男友達であります。


   はやく騒ぎが収まるといいね。



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