2001年10月23日(火) |
ハーブ、彼のこと、日本のこと |
この日記の分類は衣・食・住です。(苦笑) なので、今日はひさしぶりに生活のことについて。
3週間くらい前から体調を崩していて、かなり良くなったのだけれど、まだ本調子ではありません。そこで、いいものを食べなくっちゃと、日本食料品店でお豆腐や納豆を買ってきたり、自然食料品店で、有機野菜を買ってきたりしています。
有機野菜はいつもいつも新鮮なものが手に入るとは限らないし、ちょっと高いのですが、やっぱり値段分の価値はあるな〜と実感しました。農薬は根っこに溜まると聞いたので、人参、じゃがいも、玉葱など、シチューや煮物の材料を買ってきました。火が通るとね、すごくいい香りがしてくるんです。しかもその香りが強いの。だから、しばらく隣の部屋にいて、必要なことをして、匂いがしてきたらお料理に戻るということができます。じゃがいもも人参も皮つきのまま入れたのだけれど、その皮の部分もとってもおいしい。
それから今日はハーブを2種類オイルに浸け込みました。1つはアルカネットという天然の染料です。オイルに入れたとたんに、オイルはかなりどぎついチェリーレッド色になりました。オリーブオイルに少しと、ヘーゼルナッツオイルにも少し。オリーブオイルのほうは石けんの原料に使うつもりです。型入れまえに少し加えると自然でやわらかな桜色の石けんが出来上ります。ヘーゼルナッツオイルのほうは蜜蝋と合わせて、淡いピンク色のリップクリームを作るつもり。リップクリーム自体はピンク色になるはずだけれど、その色はグロスのように唇にまで残るのか、実験です。
もう1つのハーブはカレンデュラ。山吹色のオイルができます。これはひまわり油に浸けました。カレンデュラは傷んだ肌を回復するのに役立ちます。これも淡いオレンジ色のリップクリームを作るのに使う予定。
それから、今日知ったのですが、ハーブティはゆっくり口に含んで飲むと舌の下にある血管から成分が吸収されて良いのだそうです。ハーブのアルコール浸出液を舌の裏に直に垂らす人もいるのはそういうわけだったんですね。
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オサマ・ビン・ラディン氏について以前から丁寧に調べていたと思われる日本語の記事を見つけました。カブール・ノートの No.4「オサマ・ビン・ラディンという現象」です。
読んでいると、ビン・ラディンという人は一生懸命人一倍がんばるけれど、それを認められないとしゅんとなってしまうような弱さも持った人なのかなと思いました。「がんばる」のレベルはそれはそれはすごいのだけれど、あまりにも純粋すぎというか、机上の空論というか、学生が簡単に革命を夢見るのと同じというか...。自分のこころのなかの理想と、現実の世界との折り合いをどうつけていくか、という部分が一番大事なのに、折り合いをつけることを拒否しているんですね。
> 98年のあるインタビューで、オサマはアメリカ国民に何かメッセージは > あるかと 訊かれて次のように答えたことがある。 > > 「一国民としてのアメリカ人に告げる。兵士の母たちに、一般の > アメリカの母 親たちに告げる。自分の命と子供たちの命を大切に > 思うなら(中略)、自らの 国益を求めて、他人、他の土地、他人 > の名誉を攻撃しない、まともな政府を求 めよ。それがアメリカ国 > 民への私のメッセージだ」
言っていることは、非常にまともなんですけど、じゃあ、日本では一般の人が望んでいるようなことを実現してくれる政府を日本人は選挙によって作れたことがあったか?民主主義って、たしかに大義名分はかっこいいんだけど、現実はそんなに単純じゃないんだよね〜、って思いません?(笑) フランスではいろんな公共施設に「自由・平等・博愛」って書いてありますよ。でも、少なくとも外国人であるわたしにとっては自由ではまったくないし、周りの人の話を聞いていると、美術コンクールなど、ちっとも公正ではないらしいので、平等とも言いがたいし、博愛?ふふん、パリにはないわよ、少なくとも、って感じです。
彼の激烈な努力の一端を見ると、彼の理想が叶わないのは、ちょっとかわいそうだなぁと思います。でも、他の兄弟と同じように、欧米に留学すればよかったのにねぇ〜とも思ってしまう。そしたらたぶん、少しは現実を動かすことの難しさを知ることができたんじゃないかな。
カブールノートはどれもこれもわたしにとっては新しい知識ばかりで興味深いのですが、No.6「アフガニスタンの女たち」と、国連機関がなにをしているのかわかるクエッタ・ニュース 10. 千夜一夜なんやかんや物語も良かったです。
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日本については朝起きてからまた書きます。
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