とても親しい友人の話です。 彼は私と考え方が似ているので、一緒にいると楽しい話がつきません。 それも夢が叶ってしまった話ばかり。。。
20代の頃彼は、とても貧乏。 でも、いつも明るく、その貧乏を楽しんでいるような人でした。
『今は車を買えないけれど、俺、ベンツが欲しいな』 車が大好きで、家賃2万円共同トイレのアパートに 住んでいる彼が言いました。
『信じていれば、必ず叶うわよ!』と私。
しばらくして、彼は親戚のおじさんから、 廃車寸前のボロ車をもらいました。
『車にも意思があってね、大切に扱ってあげると喜んで、 ちゃんと走るんだよ!』と彼。
大事にしていたボロ車がぶつけられたのは それからしばらくしてからのこと。
相手のミスでした。 車をつぶしてしまって申し訳ないと、 前より少しましな車をくれたそうです。
彼はその車を売って、中古車を買いました。 しかし、1ヶ月もしないうちに 今度はその車の調子が悪くなってしまいました。
彼は中古車屋に文句を言いに。 中古車屋の片隅には、少しくたびれ気味の古いベンツが。
人のよさそうな中古車屋のおじさんがこう言ったのです。 『申し訳ないね。あのベンツとなら変えるけど。。それでいい?』
彼はその日、自慢そうにそのベンツを見せに来ました。
『大変だよ。。。冗談が本当にベンツになっちゃったよ! こんなことなら、“新車のベンツ”って思えばよかった!!』
この間、わずか半年! 今40歳になる彼は、また夢を叶えて、小さなお菓子の会社の社長です。
|