2番目の夫に「話したいことがある。。」 ときり出されたのは、ちょうど今ごろの季節。
結婚式を挙げに、ハワイに行く飛行機の中で見た 映画『フィールド・オブ・ドリームス』のおかげで 二人の向いている方向が違うと気がついたものの、 その後、決定的な別れる理由が見つかりませんでした。
話の内容は、なんとなく予想がついてはいたものの まさか決定的な話とは思いませんでした。
下北沢のレストランで、夫はこう言いました。
『好きな人かいる。 その人とは君と会う前から付き合っている。 彼女と結婚すことになったから。。』
これから寒くなる季節に、 なんてさびしいことを言ってくれるのでしょう。。。
『えっ?!だって今、私と結婚しているのに?』
『そう。だから離婚してくれ。1ヵ月後に結婚するから。 何しろ彼女、年だからあせっているんだ。』
聞けば、42歳の彼よりも10歳年上の52歳。
田園調布の裕福な奥様だったそうですが、 ご主人の浮気で離婚し、 細々と建設会社で、事務をとっていたそうです。
夫は、あまりにもけなげに生きている彼女を、 ある日、映画と食事に誘ったそうです。
『何の映画を見たの?』とても興味がありました。。 『バック・トゥ・ザ・フューチャーを見て、 後悔のない人生にしょう。って二人で話し合ったんだ』
私はかわいそうな自分のことも忘れ、 映画の効果に感動したのと、 いつも若い女の子ばかり求める日本の男どもの中に 『こんな人もいてくれたか!』 と女性として嬉しくなりました。
私はその翌日、離婚届に判を押してわたしました。
このとき、私も新しい人生に向かって歩き始めたのです。
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