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谷口 令のハッピーダイアリー  
オアフにて:贈り物 2001年08月19日(日)

贈り物


うそのような本当の話です。
今、58歳のヒロシさんは、結婚も母親の言いなり。
○○女子大の教授のお嬢さんと
お見合い結婚をしたのは30年前。

お酒とカラオケの大好きな彼と、
この世で、お酒とうるさいことの大嫌いなお嬢様は、
結婚式のあと3日もするともう一緒に楽しむことも
共通の話題もなくなりました。

陽気な彼の顔から、1ヶ月もしないうちに笑顔が消えました。
そのせいか、ヒロシさんは病気になって入院してしまったのです。
ところが、病気のくせに、とても穏やかな顔。

そう、そこの看護婦さんに心を引かれていたのです。
その人は、彼の母親にとても顔が似ていました。
おまけに、お酒とカラオケが大好き。

しばらくは二人のひそかな交際が続いたのですが、
奥様に見つかってしまいました。
家を売り、会社をやめた退職金をすべて妻に
支払うことで離婚が成立。

何もない2人は、とにかく再出発のために、
看護婦さんの実家へ行って、そこへ身を寄せることに。。。

何かの手違いで、荷物が届かず身動きがとれなくなり、
ふて腐れた2人はどこかへ飲みに行くことに。。。
あいにく、この日はどこもいっぱい。さびれたお店に入ると、
おばさんが一人で飲んでいたそうです。

意気投合し、今までのこと、お金も家もなくしたことを
話したら、そのおばさん、何とこういったそうです!
「わかった。土地をあげるから、そこに家を建てたらいい。
その土地の前の畑もただで使わせるから、
何でも作ってたべなさい。
じゃ、明日そこに連れて行って、みんな手続きするから。」
と言ったそうです。

ヒロシさんは、どうせ酒の上のこと。
何か良い夢を見ただけと思ったといいます。

ところが、このおばさん、大地主で何とすべてがホント。
彼は、そこに家を建てて今はとても幸せ。

そう!何もかも捨てたから、今度はそこに、
新しいものが入ってきたのかも。

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