赤門をまたくぐった。以前くぐった際は、モリハルの学歴コンプレックスから卑屈なほど前かがみでおどおどしていたが、今は違う。なんってったって、東大受講生すなわち東大生ってワケだ!ひょっとして将来は国家公務員になり、蓮舫行政刷新大臣とやりあうかもしれない。
将来はさておき、3月から始まった市民後見人養成講座、座学で一般知識を学んだ後、モリハルの地元杉並での調査活動を行った。その活動結果のレポート提出兼、授業兼、杉並グループの集いが行われた。
介護とか成年後見ってのは、結局は行政と深くかかわる地元の活動になる。だから市民後見人養成講座でも地域によってグループ分けされ、その単位での調査活動が行われた。わが杉並グループは12名。その中でモリハルは、「モリハルさんは若いねぇ」と言われながら、皆さんのお世話様係をしている。モリハル51歳、周りの方はアラ還なんだよね。
「25歳の司法試験受かったばかりの弁護士と、人生経験を積まれた65歳の非専門職、どちらが成年後見人になってもらいたいと思いますか?」教授は熱弁をふるって我々に問いかける。「まもなく介護状態になるかもしれない方にお世話になるより、25歳の若者の方が孫のようでいいんじゃないかな?」と思ったが、発言しなかった。色んな考え方あるからな。まあとにかく市民後見人目指すなんて人は、現役退いた方か介護関連で働いている人が多い。
授業終了後、杉並グループで近況報告を兼ねてお茶でもしようということになった。「駅の近くにサイゼリアがありますよ」とお世話様係のモリハルが皆を導く。ファミリーレストランのサイゼリアはなんとなく知っていたようだが、入店したことがないみたい。『タラコソースシシリー風パスタ399円!』『ミラノ風ドリア299円!』『田舎風ミネストローネ149円!』皆さん、脅威の価格に目を見張っていた!
諸先輩方は、授業後にお腹を減らした学生かのごとく、パスタ、ピザをむしゃむしゃ食べる。脳に刺激を送り込むと胃に繋がるってのは、老若男女関係ないのであろう!ちなみにモリハルのオーダーは『生ジョッキビール390円!』でした。
秋にはまた座学を受け、より実践に近い活動を行う。モリハルは要介護3になった母親の成年後見を目指そうと思っている。その間もその後も、学生風アラ還の方たちと行動を共にするのであろう。ヨロシクです!
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