思いつき日記
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2003年04月16日(水) The car of yearning

今日は今度購入を検討している車に試乗する日。

いわゆるチューニングカーというやつである。
なんでも総額100万円以上も費やしているそうな。

ルンルン気分でその場へ向かう。
しかし、そうでないブルーな気分も実は持ちながら。
というのは、この車が予想以上に値段が高かったからである。
まあ、改造にかけたお金を考えて、市場価格を考えれば当然の値段なのだけど。

とうとう、その車に逢う。
カッコいい!ってこういうカッコよさって女の人にはよく分からないらしい。
スポーツカーはあまりモテナイみたい。

エンジンをかけてもらう。
「????」
回転計が踊っている。全然一定していない。

外装チェック。
ボンネットが浮いている。
インナーフェンダーが壊れている。
なんだか、全然イメージしていたのと実物とはかけ離れている感じ。

ドキドキしながら車をスタートさせる。
普通に走らせることが出来ない。
チューニングカーとはこれほどのものとは思いもしなかった。
違和感がドンドン頭の中に集積していった。

しかし、ワインディングロードに持ち込むと、楽しくて仕方が無い。
パワーが私の車より150馬力以上出ているのでアクセルを踏み込むのが
怖いくらい。リアルなスポーツカーとはこれほどとは!!凄い!!

速く走ること。快適に走ること。
どちらかを突き詰めていけば、どちらかが殺がれるのは当然だと分かっている
つもりだったのだけど。普通に街乗り出来ないもどかしさ。
私がもっと若かったら、この苦痛にも耐えられたのだろうけど、哀しいかな
もうそういうのに耐えられないようだ。肩はこるし、小一時間の運転だった
のにめちゃめちゃ疲れた。

せっかくこういう場を設定してもらった先輩にも悪いのだけれど、
断る方向に話を持っていきたいと思った。

あと、もう一つ納得いかないことがある。
個人売買のはずなのに、先輩がブローカーみたく介入している事だ。
私がその車を売ってくれる人と交渉しようとしても、全然させてくれない。
話をしたくても全然させてもらえない。そんなのは嫌である。
この車がどういった経歴をもっているのか。
この車を取り扱うにあたっての注意はどういうところにあるのか…
会って話をしてみたかったが、どうやらそうもいかないみたいだし。

まあ、とにかくこの話は無かった事にしてもらうように仕向けようと思う。
100%買う気持ちでいたのに、違和感がたくさんありすぎて。
頭の中で思い描いていたものと現実とのギャップが多すぎて。
試乗会の後、とてもブルーだった。

実はこの車種を買おうと思って、そのチャンスがあったのは4度目。
なのに。今回こそはと思っていたのに。なんだかくだらない理由でまた手に入れる
ことが出来ないみたいだ。最後のチャンスだと思うのに、断ろうと思っている。


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