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2017年03月04日(土) 怪獣映画が認められた日。

『シン・ゴジラ』作品賞を含む最多7冠で圧勝!【第40回日本アカデミー賞】(1/2)(シネマトゥデイ 2017.03.03)

第40回日本アカデミー賞授賞式が3日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、
映画『シン・ゴジラ』が最優秀作品賞と最優秀監督賞を含む最多7冠に輝いた。
そのほか音楽賞以外の技術部門を総なめにして、他を寄せ付けぬ圧勝となった。

『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が総監督・脚本、
『進撃の巨人』シリーズの樋口真嗣が監督・特技監督を務め、
『ゴジラ』国内シリーズとしては約12年ぶりに製作された本作。
現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写し、
邦画実写作品としては『永遠の0』(2013)以来に興行収入80億円を突破する大ヒットを記録した。


 日本アカデミー賞協会・岡田裕介会長は
「どこかの国と同じように間違えないようにしたいと思います」と先日行われた
米アカデミー賞授賞式で作品賞が誤ってアナウンスされたハプニングを引き合いに笑いを誘いつつ、
最優秀作品賞を発表すると、主演の長谷川博己ら『シン・ゴジラ』のキャスト・スタッフは
互いに顔を見合わせ、握手をして喜びを分かち合ってから壇上へ。


 庵野監督はスケジュールの都合で欠席したため、
最優秀監督賞に続けてスピーチすることになった樋口監督は
「みんな怒ってませんか? 大丈夫ですか?」と戸惑いつつ、
「毎日、過酷な状況で映画を作っているスタッフのみんなにもいつかこういう時が来るよって
声を大にして言いたいと思います。みんな頑張ろう!」とエールを送り、感謝。


 内閣官房副長官の主人公・矢口蘭堂を演じた長谷川も
「皆さんちょっと引いている気がしたんですけど、大丈夫ですか?」と心配しながら、
「特撮映画とか、こういう怪獣映画で作品賞って
今までなかなかなかったんじゃないかと思います」と感慨深げ。
岡田会長は発表の際に「頑張って日本映画を支えていきましょう」と呼び掛けていたが、
「この映画の一つのテーマでもあるみんなで力を合わせて何かを倒すというのは、
先ほど岡田会長が言っていたことにつながるんじゃないかと思います」と喜んだ。

 英語交じりで話すカヨコ・アン・パタースン米国大統領特使という難しい役に挑戦し、
優秀助演女優賞を受賞した石原さとみは
「庵野秀明さんが書かれた脚本が本当に面白くて、一文字一文字本当に魅力的で、
それをわたしが汚してしまうんじゃないかと震えていたんですけど」と重圧を吐露しながらも、
「庵野さんに最後にカヨコが石原さんで良かったと言っていただけて涙が出ました。
ゴジラに関わったこの2年間、胃が痛い毎日だったんですけど、
それが今日、こういう場で終わることができて救われました」と安堵の表情を見せた。

受賞結果は以下の通り。


■最優秀作品賞
『シン・ゴジラ』

■最優秀監督賞
庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督)『シン・ゴジラ』

■最優秀撮影賞
山田康介『シン・ゴジラ』

■最優秀照明賞
川邉隆之『シン・ゴジラ』

■最優秀美術賞
林田裕至/佐久嶋依里『シン・ゴジラ』

■最優秀録音賞
中村淳(録音)/山田陽(整音)『シン・ゴジラ』

■最優秀編集賞
庵野秀明/佐藤敦紀『シン・ゴジラ』


いつもなら日本のアカデミー賞なんて微塵も興味がないのですが、

昨年、映画館で観て心の底から面白いと思った

『シン・ゴジラ』と『この世界の片隅に』がノミネートされているので注目していました。

『シン・ゴジラ』は美術賞とかそういった部門で賞を頂くだろうと予想していたのですが、

フタを開けてみれば最優秀監督賞だけでも驚きだったのに、

昨年一番面白いとお墨付きを頂いた最優秀作品賞も受賞し、

各部門賞含め7冠達成という特撮映画史上歴史的快挙に信じられないというか、

面白い作品は怪獣映画であってもちゃんと面白いと評価してくれる、

怪獣映画だとか子供向けだとかバカにされてきたゴジラが

ついにここまで到達できたことに感慨無量です。

そんなバカにしていた人達や普段は怪獣映画なんて観ない人や女性層までをも巻き込んで

「面白い」言わせしめた庵野監督と樋口監督と大勢のスタッフとキャストに感謝です。

昨日の夜は怪獣映画がやっと認められたと感慨深くなり泣いてしまいました。


『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション賞!『君の名は。』破る【第40回日本アカデミー賞】(シネマトゥデイ 2017.03.03)

昨年11月12日に63スクリーンという小規模で公開をスタートさせた本作は、
観客からの圧倒的な支持と口コミが上映館の拡大につながり累計上映館数が300館を突破。
まさにSNS時代を代表するヒット映画と言える。

 そんな同作が、2016年最大のヒットを記録し社会現象にもなった『君の名は。』を抑えて
最優秀アニメーション作品賞を獲得。
第71回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞の受賞や、
映画雑誌「キネマ旬報」が発表した2016年度のベスト・テンでも『君の名は。』や
『シン・ゴジラ』といった強豪を抑え日本映画第1位となったことも
注目されたが、今回再び国内の歴史ある賞に輝いた。

ステージ上で片渕監督は、「6年以上かかって作った映画なのですが、
諦めなくてよかったです」とこみ上げる思いとともに口を開くと、
「諦めずに済んだのは、丸山さん(企画:丸山正雄)が、
途中でやめようかと思ったときに『まだもうちょっと続けようよ』と6年言い続けてくれたから。
もし途中でもういいかとなっていたら、たぶんみなさんの心の中にすずさんという、
ちっちゃなかわいらしい主婦の姿が宿ることもなかったのかなと思うと……
ここに今こういうふうに立てていることは、
いろんな人の支えがあってのことだと思っています」と胸の内を明かしていた。


『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション賞を受賞したのも感激しました。

『君の名は。』だとばかり思っていましたので。

『この世界の片隅に』は公開中で『シン・ゴジラ』は今月22日にBDとDVDが発売されます。




この受賞で観てくれる人が増えると嬉しいです。

「シン・ゴジラ」Blu-ray特別版は映像特典332分! 未公開「プリヴィズリール集」や「発声可能上映」の映像も(ねとらぼ 2017.03.02)







名塚元哉 |←ホームページ