政権批判自粛、広がっていないか ジャーナリストや学者らが警鐘(朝日新聞 2月10日)「イスラム国」人質事件後、政権批判の自粛が社会に広がっている――。フリージャーナリストや学者らが9日、会見を開き、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を発表した。インターネットなどを通じ、映画監督森達也さん、社会学者の宮台真司さん、作家平野啓一郎さんや中島岳志さんら表現に携わる1200人が賛同した。 「政府が主権者やメディアに監視、検証され、批判されることは当然のこと。批判を控えることは戦前の翼賛体制につながりかねない」。そう指摘するのはジャーナリストの今井一さん。元経済産業官僚の古賀茂明さんは1月下旬、コメンテーターとして出演するテレビ朝日の番組で人質事件に絡み「アイ・アム・ノット・アベ」と話したところ、ネット上で「政権批判をするな」などの非難が殺到。神奈川県警から自宅周辺の警備強化を打診されたという。 古賀さんは「報道の自粛が蔓延(まんえん)し、国民に正しい情報が行き渡らなくなりつつあるのではないか」と警鐘を鳴らした。「政府批判が自粛され翼賛体制が出来上がりつつある」とか言って賛同者を募ってましたが、翼賛体制構築に抗するという「声明」を賛同人 〜2月8日正午.pdfついに記者会見まで開いたんですねぇ・・・。ISILによる人質事件発生中から政権批判しているメディアもありましたし、2人が殺害される結果となった後の国会では野党も政府の対応などを批判し追及しているので、どこが政府批判を自粛しているの?って感じで、この人達だけ別の世界に生きているんでしょうか?という思いがいたします。というか、この人達だって批判をぜんぜん自粛しておらず、こんな感じにエスカレートさせてますし、ちゃんと会見も開けて朝日新聞などが記事にしてくれているのですから、これのどこが翼賛体制なんでしょうか。わけが分かりませんね(笑)どちらかと言えば、事件に関連して出てきている政権批判の中でもそれこそ、古賀茂明氏が運動として定着させようとした「I am not ABE」のようなアホみたいな内容の批判が批判の対象にされて、左翼でも冷静な人からすら「バカじゃないの」って叩かれたので、サヨクの特長である批判はするが批判は絶対されたくないプライドの高さゆえにその悔しさからこんなことを言っているだけなんでしょうけど。しかも、この運動に賛同している人の大半が、フランスがテロの後に行った各国の首脳も参加した大規模デモに安倍首相が参加しなかったことを批判し、同調圧力に他ならなかった「私はシャルリー」運動に賛同していたんですよね。フランスのほうが翼賛体制だと思うんですけど。ところで、今回のISIL人質事件で、まともな左翼の人とアホなサヨクな人の分断が見られたのが興味深かったですね。まともな意見を言う左翼の人は、安倍憎しのあまりにテロに同調した発言をしたり官邸前でたこ踊りしているようなサヨクと一緒にされたくないって、むしろ今回ほど冷静になっている印象です。だから、余計に古賀茂明氏や自称フリージャーナリストなどなど極端に振り切っている人たちが目立ってしまっているんですよね。人質事件の政府対応について行った世論調査でも、ある程度評価するもプラスした評価するは各メディアとも軒並み50%を超えていたのと、安倍首相の支持率もガクンとダウンすることもなかったのは、ネット上で首を傾げたくなるような安倍首相批判を繰り広げているサヨクや国会前で騒いでいたようなテロに同調していた人たちだけが極端だっただけで、軍事力さえ持たないし交渉能力もほとんどない政府ができる対応はこれが限界でしょう、と国民の大半は冷静に見ていたからなのでしょう。そういう結果を受けて、テロを利用し安倍辞めろ運動などをしてきたが、自分たちの声に賛同する人が減って、むしろバカにされるようになってきたから、注目を集めようと「翼賛体制」とか「戦争をしたがっている」などギョッとする用語をつけて運動を展開しちゃい、ますます笑われてしまうというパターンです。ただ、こういう極端で異質で馬鹿げた批判ばかりしていると、童話「オオカミ少年」じゃありませんが、本当にファシズム寄りな政権が誕生して、国家が危ない方向に舵を切り始めてしまい、本当に批判しなければいけなくなった肝心な時にまた、いつもの人たちが騒いでいるから、大したことないんじゃないのなんて思われてしまったりするので、こういう馬鹿げた批判はいい加減にしてほしいんですけどね。左翼が極端なサヨクを批判していくべきなんじゃないでしょうか。