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2014年12月15日(月) 第47回衆院選は賢明な判断をした選挙結果なんじゃないの。

<衆院選>自民横ばい、自公3分の2維持 民主は11増(毎日新聞 12月15日)

第47回衆院選は14日、投開票され、定数475(小選挙区295、比例代表180)のうち、
自民党は291議席を獲得したが、公示前勢力の295議席に届かなかった。
連立を組む公明党と合わせて公示前と同じ326議席となった。
再び衆院の3分の2に当たる317議席を超え、安倍晋三首相(自民党総裁)は安定政権を維持した。
民主党は公示前の62議席から11議席増やしたが、海江田万里代表は落選し代表辞任が決まった。
維新の党は1減となり、野党が目指した「自民1強」の打破はならなかった。
24日に召集される特別国会の首相指名選挙で安倍首相が選出され、第3次安倍内閣が発足する。

自民党は4減となったが、衆院定数が5減となったことから、議席占有率は横ばいだった。
比例代表では議席を伸ばし、小選挙区でも組織力を生かし、青森、秋田、山形、群馬、富山、石川、福井、
岐阜、滋賀、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、福岡、長崎、宮崎の18県で議席を独占。
ただ、前回3議席を得た沖縄の小選挙区では、全4区で非自民系の候補に敗れた。

 公明党は前回に続き、小選挙区に擁立した9人全員が当選。
比例代表は前回の22を超え26議席とした。

 自民、公明両党は衆院のすべての常任委員会で、
(1)委員長ポストを独占(2)委員の過半数を確保−−するための絶対安定多数(266議席)を超え、
引き続き安定した政権運営が可能になった。
前回選に続き、参院で否決された提出法案を再可決できる衆院の3分の2超を維持した。
参院では憲法改正の発議に必要な3分の2の議席を自公両党で保有していないが、
衆院では満たすことになった。

 民主党は海江田氏の落選を受け、24日に開かれる特別国会の前にも緊急の代表選を行うとみられる。
海江田氏は記者会見で、代表の進退について「選挙の結果ということになろうかと思う」と述べ辞任を示唆。
15日にも辞任を表明する。緊急時と判断し、党員・サポーターは不参加のまま、
国会議員らによる投票で決める見通し。
次期代表には岡田克也代表代行や前原誠司元外相、細野豪志元環境相らを推す声が出ている。

 民主党は準備不足や維新との候補者調整で、
衆院の過半数の候補者数を擁立できず、「政権選択選挙」を断念。
アベノミクスによる格差拡大や集団的自衛権の行使容認などを批判したが伸び悩み、
菅直人元首相は小選挙区で敗北したが比例代表で復活当選した。
枝野幸男幹事長も自民候補と接戦の末の勝利となるなど、
12年末の政権転落以降の党勢回復がままならない現状を印象づけた。

 前回躍進した第三極は、旧日本維新の会の分裂やみんなの党解党の影響もあって伸び悩んだ。
規制緩和や自民1強阻止を訴えた維新の党は第3党の座を維持したが、
旧日本維新の会が前回12議席を得た地盤の大阪で減らすなど公示前議席を確保できなかった。
自主憲法制定を掲げた次世代の党は、小選挙区が岡山、熊本の2議席にとどまり、
比例代表は議席が獲得できず、公示前の20議席から10分の1に激減した。

 共産党は小選挙区で1996年衆院選以来となる議席を沖縄1区で獲得。
比例代表では00年衆院選と同数の20議席を得て、計21議席とした。
公示前の8議席から2倍を超える躍進で、政権批判の一定の「受け皿」になった。

 生活の党は解散後に前職が民主党へ復党したことなども影響し、
小沢一郎代表の岩手4区と沖縄3区の2議席にとどまった。
社民党は沖縄2区と比例代表九州ブロックでそれぞれ1議席を獲得し、公示前の2議席を維持した。

今回当選した衆院議員の任期は18年12月まで。


フタを開けてみたら各メディアの事前報道にあったような自民党単独で300議席超えはなく、

4つながら議席を減らす横ばいの結果に。

野党のほうに目を向けると、民主党と公明党は議席増、

大幅に議席を減らすであろうと言われていた維新の党は1減らしただけ、

共産党は大躍進、社民党と生活の党は似たような状況、

次世代の党だけが議席数大幅減という結果で、

自公の圧勝なんだけれども、なんか思っていたよりも

バランスが取れていると思ったのは私だけでしょうか。


自民党の改憲とかはちょっと嫌と思う人は、

野党の共産や与党連立でブレーキ役を務める公明党に

支持者ではないのだけどあえて投票した人もいるでしょうし、

それに次世代が大幅減で共産党が躍進しているのをみると、

サヨクや中韓が言うような日本が右傾化なんてしていないことも分かりますし、

国民のほとんどが無難に政権運営してくれる政党を求めており、

そんな無難で安定した政権運営を求める声を感じ取って、

選挙戦は争点を経済に絞って展開した安倍首相の戦術勝ちですよね。

あそこの店の料理は不味いと言いながら、

同等の味やそれ以上の美味しい料理を提供できなきゃ

ほとんど寄り付かなくなるのと同じ理屈で、

民主党を含めた野党は経済的視点に欠けて、

自民党の批判はできても、その自民の政策と違う

明るい展望を経済面で見せることができませんでした。

本来、左派政党が取り組むべき政府介入による労働者の賃上げさえ

「新自由主義」などと批判して放置している間に、

自民党が代わりに実行して成果に繋げているのですから、

左派政党が存在する意義さえ失いかけてる以上は自民党有利なのは当然な流れでしょう。

無党派層を取り込もうと思ったら、

批判する相手以上に投票させたいという意識作りにこそ力を入れないといけないわけで、

そういう視点が欠けている時点で大敗は誰の目にも明らかだったわけです。

そうそう、この選挙結果を受けて、

一部のサヨクが自分たちの思い通りに行かなかったことで、

「安倍に踊らされたバカな愚民」と投票した人をバカにしているツイートやブログを書いていますが、

そんな簡単に踊らされやすい人々を気分よく踊らせて自陣に引き込めないサヨクのほうが

よほど言葉にも行動にもセンスがないバカなんじゃないですかね。

最初からそういった「俺は偉いからバカなお前らに啓蒙してやる」

「嫌いなやつはトコトン罵倒してOK」な態度でいるから、

バカと言われて気持ちが良い人なんておらず、
 
だからこそ逆に嫌悪感を持たれ相手にされなくなる、

自分たちから相手を遠ざけていることに気がついていません。

この点を改めないとリベラルサヨクなんてますます求心力がなくなるだけでしょう。


「まさか代表が」「残念」=海江田氏落選、支持者に衝撃【14衆院選】(時事通信 12月15日)
海江田代表が辞任表明=民主【14衆院選】(時事通信 12月15日)

2年前の衆院選挙でも選挙区で落選(比例で復活)してましたから、

選挙区で敗れた人が代表だったこと事態に無理があったのかもしれません。

「夢は正社員」という今回の民主党CMで自分がクビになったのは皮肉なものです。

最後の当選者は菅直人元首相 比例で復活(朝日新聞 12月15日)

前回の選挙同様に選挙区で落選、比例で復活しました。

民主党崩壊のきっかけを作った人が比例で当選し、

民主党を立て直そうとしていた海江田氏が落選するのも皮肉なものです。

菅直人は落選してほしい議員のひとりでしたが、

落選して鳩山由紀夫のように元総理大臣の肩書きがあるが故に

中韓にとことん利用され代弁者になったり、

反原発運動でプロ市民活動をされることを考えれば、

議員として縛り付けておくのもいいのかもしれませんね。









名塚元哉 |←ホームページ