ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「気持ち悪い」 40年続けたメーカーは苦渋の決断(withnews 11月27日)1970年の発売以来、累計12億冊を販売した「ジャポニカ学習帳」。表紙にカブトムシなどの大きな写真が入っているのが特徴でしたが、2年前から昆虫の写真を使うのをやめていたことが分かりました。きっかけは、教師や親から寄せられた「気持ち悪い」という声だったといいます。30年以上、一人のカメラマンが撮影 文具メーカー「ショウワノート」のジャポニカ学習帳は、来年で発売45周年になるロングヒット商品。すべて富山県にある本社工場で作られていて、学年や科目ごとに異なる約50種類が販売されています。商品の形に商標権を認める「立体商標」として認められるなど、抜群の知名度を誇ります。 そんなジャポニカ学習帳の特徴の一つが、表紙を飾る写真です。1978年以降、カメラマンの山口進さんが撮影したものが使われています。 「アマゾン編」「赤道編」といった、様々なテーマがあり、山口さんは世界各地に滞在して数カ月かけて撮影してきました。2012年に昆虫が消える 教師からもクレーム ところが、2012年から表紙の写真に昆虫は使われていません。こんな意見が寄せられたのがきっかけでした。 「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」 「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」 保護者だけではなく、教師からも同じような声が上がったそう。ショウワノートの開発部の担当者は「虫に接する機会が減ったということでしょうか」と推測します。ショウワノートは苦渋の対応 こうした声は10年ほど前から寄せられたといいます。それほど多くはなかったそうですが、ショウワノートは昆虫写真を使わないことに決めました。 「学校の授業や、家に帰ってからの宿題。お子さんがノートを使う機会は多いです。もしかしたら友達と一緒にいる時間より長いかもしれません。学校の先生もノートを集めたり、添削したりと、目に触れる機会は多いと思います。そんな商品だからこそ、一人でも嫌だと感じる人がいるのであればやめよう、ということになりました」 多いときはジャポニカ学習帳の半分近くを占めていたという昆虫の写真。ショウワノートにとっては苦渋の選択でしたが、改版するたびに徐々に減らし、2年前に完全に姿を消しました。 世相を反映した対応とはいえ、表紙の珍しいカブトムシやチョウが大好きだった人からすれば、寂しく感じられるかもしれません。私も昆虫は苦手で写真で見るのもあまり好きじゃないけど、わざわざクレームを入れるより気持ち悪ければ別のメーカーのノートを買うでいいんじゃないのかな。ところで、ジャポニカ学習帳に思い入れがない神戸市民です。なぜなら、神戸市の小学生は昔から国語や算数など科目ごとから自由帳(らくがき帳)や連絡帳など10種類ほどある神戸の写真が表紙に使われた神戸ノートで学習してきたからです。神戸市民以外は、どんなノートか分からないと思いますので、こちらのブログに写真が載っていますので参考にしてください。知ってる!?お洒落な神戸ノート “関西ノート”『若葉マークの都市建築研究所』神戸市指定でこのノートを使わなければいけないという決まりもないのですが、文具店で売っているノートがほぼこれしか売ってないので、神戸市民の小学生は自然と神戸ノートで学習するんですね。だからジャポニカ学習帳はCMで見るぐらいで実際に手にとって使ったことすらないんです。神戸ノートの歴史は終戦まもなくから始まり70年以上の歴史あるノートで、デザインは40年以上変わらず同じでカラーではなく2トーンカラーなこともあってレトロ感いっぱいなのですが、震災で無くなった建物や取り壊された建物が写真としてノートに残っているものもあるので、今見ると懐かしい気持ちになります。ということでジャポニカの話題で思い出した神戸市民なら必ず使った神戸でのシェア99%ぐらいの伝統的なノートをご紹介しました。