新宿駅前で男性が焼身自殺図る? 集団的自衛権で抗議か(朝日新聞 6月29日)29日午後1時すぎ、東京都新宿区のJR新宿駅南口付近で「男性が鉄骨の上によじ登っている。ガソリンのにおいがする」と110番通報があった。駅南口と新宿高島屋とを結ぶ横断橋の上にいた男性は午後2時すぎ、自分の体に火を付け、顔などにやけどを負って病院に搬送された。警視庁によると、男性は集団的自衛権の行使容認や安倍政権に抗議する主張を繰り返していたという。新宿署によると、男性は50〜60代くらいで背広姿。午後1時ごろから、横断橋の上で拡声機を使って1人で演説をしていた。その後、2本のペットボトルに入ったガソリンとみられる液体をかぶり、火を付けたという。消防のレスキュー隊員らによって火は消し止められ、男性の他にけが人はいなかった。この焼身自殺を目撃した人達が次々に写真をツイートしていたわけですが、人が自殺している瞬間を躊躇うことなく写真に撮影して、ネットにアップしてしまうモラルの無さにうすら寒いものを感じます。先日の脱法ハーブを使った男が運転する車が歩道に入り、次々人を轢いて1人の方が亡くなる痛ましい事件がありましたが、この事件もけが人の写真を撮ってネットにアップしていた人も居たそうです。今は誰でもカメラ付きケータイを持って、常にネットに繋がっている時代ですので、事件や事故を目撃したら野次馬根性で見てしまうし、誰かに教えたくて思わずという心理が働くなのだと思うのですが、(中には報道機関が欲しいと言って金になるかもなんて思う人も居るでしょうけど)状況をまず考えて、誰かに教えるつもりでアップするにしても、事件事故では被害に遭っている人を被写体にしないという最低限の配慮を働かせてほしいものです。ところで、この焼身自殺未遂ですが、自殺を図る前に集団的自衛権反対や安倍政権反対を拡声器で主張していたらしいという話が出ています。あくまでも“らしい”というだけで確定ではないのですが、まあ、予想通りと言いましょうか、お左翼様の方々が早速利用して、「1人の人間を心理的抑圧によって自殺にまで追い込む現政権の闇が」とかいろいろ言っています。抗議のプラカードにこの男性が燃えている写真なんかも使いそうな勢いですよ…。こんなので政権運営に影響が出るわけでもなく、影響が出たらテロと変わりませんから受け入れるわけもないし、これが利用されると、この先、自分の主張を押し通すためにマネをする人が現れるかもしれないので、言論の自由のある我が国で政治的主張を持った自殺は本来センセーショナルに扱うべきじゃないし、利用もせず容認もせず反対するのが正しい民主主義の姿勢ではないでしょうか。