署名150万人超え「プーチンの運動会」批判もエスカレート 韓国「キム・ヨナ銀」採点に広がる波紋(産経新聞 2月22日)20日に行われたフィギュアスケート女子で銀メダルに終わったキム・ヨナ(韓国)の採点を巡る波紋は広がるばかりだ。21日には採点見直しと判定の調査を求める韓国内の署名が150万人を超え、韓国メディアも「海外メディアからも疑念の声」などと報じ、騒動をあおる。国際オリンピック委員会(IOC)は「国際スケート連盟が対応すること」と火消しに躍起だ。 韓国の朝鮮日報(電子版)は「キム・ヨナのフリーの点数は144.19点。プログラム構成点数(74.50点)は(金メダルを獲得したロシアのアデリナ・)ソトニコワ(74.41点)より高かった。ところが、キム・ヨナの技術点(66.69点)はソトニコワ(75.54点)より9点近く低かった」と指摘、「ソトニコワの技術点のうち基礎点(61.43点)はキム・ヨナ(57.49点)よりも高かった。だが出来栄え点(GOE)には問題があるように思われる。キム・ヨナは9.20点を加点されたが、ソトニコワは加点だけで11.11点をさらった」と疑問を呈している。 これに同調するように、AFP通信は「ソトニコワがキム・ヨナを相手に疑惑の多い金メダルを獲得した」との記事を配信。米スポーツ専門局ESPNも“地の利”を強調し「ソトニコワには採点で多少のアドバンテージがあった」と指摘した。最も怒りをあらわにしたのが、韓国のテレビ局SBSのコメンテーターで、ツイッターに「単なるプーチン大統領の運動会なら、なぜわれわれを招待したのか」とまで批判した。 ソチ五輪前から史上3人目となる連覇を期待した韓国の熱烈なファンは、これ以上に納得がいかない。 「デタラメな採点だ! キム・ヨナの金メダルは盗まれたんだ!」「この冬季五輪は人を不愉快にさせるマネーゲームだ。審判には殺意すら覚える」など過激な意見が寄せられている。さらに、20日のフリー終了後に採点に不満を持った人物が、オンライン署名サイトの「Change.org」で署名活動を始め、主に韓国人のユーザーから急速に支持が集まっているという。 IOCのアダムス広報部長は「公式な異議申し立ては届いていない。もしあったとしても、まずは国際スケート連盟が対応することだ」と沈静化に努めるが、ロシアのムトコ・スポーツ相は「よくある反応だ。ジャッジの権限はロシアにはなく、ジャッジがルールに基づいて判断した結果だ」と述べ、「そういう反応がなかったら、逆に驚きだ」と話した。その上で、結果を疑問視するメディアには「書きたいことを書かせておけばいい」と突き放した。ソチ五輪:プーチン氏FB、韓国人の書き込みで炎上(朝鮮日報 2月22日)「キム・ヨナが金を取れなかったのはむしろ痛快。結果を承服できない社会不適応者はもう騒ぐんじゃない」 「足首が折れるのも覚悟してトリプルアクセルに挑戦した浅田真央を、むしろ金にすべき」 21日(韓国時間)、アイスバーグ・スケーティング・パレスで開かれたソチ五輪フィギュアスケート女子シングルのフリーで、キム・ヨナ(24)はロシアのアデリナ・ソトニコワに敗れ、銀メダルに終わった。この結果を受けて「スンニャンイ(山犬)」と呼ばれるキム・ヨナのファンクラブとフィギュアファンのネットユーザーが、採点基準や一方的な判定だったかどうかなどをめぐり舌戦を繰り広げている。 競技終了後、キム・ヨナのファンと推定されるネットユーザーが、ロシアのウラジミール・プーチン大統領のフェイスブックに殺到し、韓国語や英語の悪口を混ぜつつ一方的な判定に抗議するコメントを書き込んでいる。 キム・ヨナは、フィギュア女子シングルのフリーで144.19点をマーク、合計得点219.11で銀メダルとなった。金メダルを獲得したのは、合計得点224.59だったロシアのアデリナ・ソトニコワだった。 21日午後4時の時点で、プーチン大統領のフェイスブックのカバー写真には2230件余りのコメントが付いていた。コメントのほとんどは、キム・ヨナが銀メダルだったことに抗議する内容だ。プーチン大統領のフェイスブックは、競技終了直後の午前6時にカバー写真を変更し、ロシア国旗を持って明るく笑っているソトニコワの画像を載せた。 韓国のネットユーザーが書き込んだものと推定されるコメントには、韓国語の悪口はもちろん、英語やロシア語の悪口も混じっている。ある韓国人ネットユーザーは「スターリンの墓から暴いてやりたい」と書き込み、別のユーザーは英語で「汚いロシア、汚い金」と書き込んだ。また、ロシア語で「プーチン、死にたくなければISU(国際スケート連盟)に再訴しろ」と書き込んだ韓国人ユーザーもいた。一方「コメントによるテロは何の役にも立たない。恥だ。自分で削除しよう」という書き込みも一部に見られた。キムヨナ選手が銀メダルで終わったことで、何か起こしそうと思ったら案の定だったわけですが、採点競技は必ずと言っていいほど結果に物議を醸すもので、4年前の五輪では真央さんの点数は低すぎるんじゃないかと憤る声は多かったけど署名活動が始まる騒動までにはエスカレートしませんでしたが、これが国民性の違いというものなのでしょうか…。金メダル以外は認めないというのは選手にとって一番失礼じゃないのかなと思うんですけどね。それに開催国などに迷惑をかけまくって顰蹙を買うのは勝手ですが、次の冬季五輪開催地が自分たちの国だという感覚はあるんでしょうか。ほんと、お困りの国の人達はどこの国に対しても自ら嫌われるように動いていますなぁ。