真央6位、フリーで挽回…鈴木8位・村上12位(読売新聞 2月21日)真央、フリーに史上最高難度「エイトトリプル」(読売新聞 2月21日)浅田「自分が目指す演技ができて恩返しできた」(読売新聞 2月21日)生中継もしくは録画映像で浅田真央さんの演じる様子を観て涙した人は多いのではないでしょうか。私は朝に観たのですが朝から爽やかな感動に包まれました。前日のSP16位の結果にショックを隠しきれない姿を見て、もしかしたらこのままこの精神状態を引きずってしまうのではないか、ととても危惧していましたが、僅か1日にして気持ちを切り替えて、これまで培ってきたものの全てを出しきり自己ベストを記録し6位となりました。しかも、オリンピックでの6種トリプルジャンプ成功は浅田真央さんが初という記録を残したそうです。この先、オリンピックで6種トリプルジャンプ成功をさせる女子選手が出たときに「浅田真央に続いて2人目」と表現され、必ず名前も取り上げれるわけで、この記録は伝説となって女子フィギュア界で語り継がれるのですから、メダル以上の価値があるのではないでしょうか。最後とするオリンピックの舞台で記憶にも記録にも刻む演技を残し、重圧から解放された浅田真央さんのこれからのフィギュアスケート人生でも、私たちに美しく素敵な姿を見せ続けてくれることでしょう。◆昨日、森氏の発言を批判したところ全文を読めば酷い発言ではないという指摘を多く頂きました。TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」森喜朗元総理・東京五輪組織委員会会長の発言の一部書き起しを公開しました。確かにメディアの切り取り方にも悪意があったでしょうし、スケート連盟を批判する発言ですが、全文を読むとさらに言いたい放題で酷く擁護する気にもなりません。言葉の端々において、「大事な時に必ず転ぶ」「アイスダンスのペアは米では代表に慣れる力量は無いので、帰化させてみたけど点が取れなかった」また、フィギュア団体は勝つ見込みがないのだから出る必要があったのかと疑問を呈していますが、選手は出場する以上ベストを尽くそうとしている(していた)のですから、これを本人が聞いたらどう思うかという選手への配慮が致命的に足りません。取材している人がいるということを考えず目の前の人だけに話す感覚は、発言内容によっては自分の足元をすくうだけです。また「27時間以上かけてパラリンピックを観に行くのは暗い気持ちになる」というのも搭乗時間の拘束が長いという意味で言ったのでしょうが、まるでパラリンピックには行きたくないと思わせるほどに配慮に欠けた発言であり、この発言にしろ、いくら浅田真央さんを擁護しつつの連盟批判の発言であっても、競技者が聞けばどう思うかという意識がなく、その言い方一つで全部が台無しになってしまっています。これを東京五輪組織委員会会長が言っているからこそ問題なのではないでしょうか。