ソチオリンピックが閉幕しました。始まってみればあっという間だったような気がしますが、今回もアスリートの真剣に取り組む姿の美しさに触れ、試合後のインタビューでは勝者からも敗者からも分け隔てなく、多くのことを学ばさせていただいたように思います。特に印象に残っているのが、フィギュアスケート女子の鈴木明子選手のフリー演技後のインタビューです。鈴木選手は拒食症で長くフィギュアを出来ない時期がありました。フリーで演じている時に、そのことを思い出し、多くの支えがあって今この場所に立っていることに幸せを感じ、「生きている」ことに対しての充実感でいっぱいだったそうです。「生きてるなって感じました」この言葉の重みに私は深く感銘を受けました。全ての選手に紆余曲折の物語があって、頂点のオリンピックのステージに立っているわけで、そのオリンピックでメダルを取っても更に上を目指す選手、惜しくもメダルを逃し次に向けて歩み出した選手、引退して次の世代に夢を託す選手、未来のオリンピックに出場することを夢見て努力する選手、みんな止まることなく最高を求めて向けて歩みだしているので、アスリートはDream Fighterなんですよね。オリンピックなどの国際競技を観る度にこの歌こそアスリートに相応しいものはないと常々思っています。さて、ソチオリンピックは閉幕しましたが、12日後にはパラリンピックが始まります。パラリンピックにも多くの感動的な物語があるので、オリンピック同様に興味を持って頂けたらなと感じます。パラリンピックがオマケのような扱いになっているので、オリンピックの先にやってもいいのではないかと思います。もっとも望ましいのは、奇数の日はオリンピックで偶数の日はパラリンピックをするという同時開催なんですが、それは難しいのかもしれません。東京五輪では、開会式だけでも一緒に出来ないものかと考えます。入場行進でオリンピック・パラリンピックの選手が一緒に出てくる光景が見てみたいです。