<やなせたかしさん>アンパンマンの生みの親、94歳で死去(まんたんウェブ 10月15日)「アンパンマン」などで知られるマンガ家、絵本作家のやなせたかし(本名:柳瀬嵩)さんが13日午前3時8分、心不全のため都内の病院で死去した。94歳。遺志により、葬儀は近親者のみで行っており、後日しのぶ会を予定している。やなせさんは1919年東京都生まれ。高知県で少年時代を過ごし、東京高等工芸学校卒業後、高知新聞社、三越宣伝部を経て、53年フリーに。マンガやラジオコント、テレビ番組の脚本、映画雑誌の批評などさまざまな分野の仕事を手掛ける。61年には童謡「手のひらを太陽に」の作詞を手掛け、73年には月刊絵本「キンダーブック」に「あんぱんまん」が初登場。88年にはテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」の放送が始まり、89年には劇場版アニメ第1作「それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙」が公開され、その後毎年新作が公開されている。 また、2000年に日本漫画家協会の理事長に就任、12年からは会長を務めたほか、11年の東日本大震災後は復興支援活動にも尽力した。今年は画業60年、絵本「あんぱんまん」出版から40年、テレビアニメ、劇場版公開から25年にあたり、11月には「やなせたかし大全」がフレーベル館から発行される予定。(毎日新聞デジタル) ◇「大切な道しるべ喪(うしな)った」 アンパンマンの声を務める戸田恵子さんやなせ先生こそがアンパンマンそのものでした。いつでも優しさで私たちを包んでくださり、分けあうことを教えてくださった。ただひたすらありがとうございましたと感謝を申しあげるしかないのですが、今は決して無くしてはいけない大切な道しるべを喪った感覚です。悲しすぎて全く力が入りません。合掌。神戸にアンパンマンミュージアムがオープンした初日のイベントにいらしてジョークを飛ばしまくっていましたし、7月の映画公開の舞台挨拶でも「私が死んだらお客さんがいっぱい来てくれる」なんてブラックジョークを飛ばしていて年齢を感じさせない矍鑠な姿を拝見していたので、やっぱり、カワイイ作品を描き、カワイイ作品に囲まれ生活して、子供達との触れ合いも大切にしているので、いつまでも活き活きした若さを保っていられるんだなぁと思っていたので、突然に飛び込んだ訃報に驚きを隠せませんでした。男女問わず幅広い世代が知っていて、いつまでも愛されているキャラクターを生みだすって奇跡だと思うんですよね。アンパンマンはこれから生まれてくる子供たちにも愛されるキャラクターになるんでしょうね。謹んでご冥福をお祈りいたします。「アンパンマンマーチ」が特攻隊で逝った弟さんへ想いを馳せた歌と聞いてから、作詞したやなせたかしさんの詩に込められている想いが深く歌詞の持つ意味が違って聞こえるようになりましたね…。「正義のための戦いなんてどこにもないのだ。 正義は或る日突然逆転する。正義は信じがたい。」「逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、 眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。」「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、 そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」やなせたかし『アンパンマンの遺書』より