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2013年09月16日(月) 大規模災害の時にその人の人間性が現れるな。

京都・桂川と宇治川増水、26万人以上避難指示(読売新聞 9月16日)
台風18号 嵐山・渡月橋ほぼ冠水…京都、滋賀、兵庫で避難指示など相次ぐ(産経新聞 9月16日)
大阪市 29万人余に避難勧告(NHK 9月16日)

大型の台風18号によって各地で甚大な被害が起きていますが、

皆様のお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか。

私の住んでいるところも雨が尋常じゃないほど降っていたので、

早朝の5時前には起きて万が一に備えていましたが大事には至りませんでした。

さて、大阪では約29万人に避難勧告が出ていたわけですが、

その時の大阪市長の橋下氏はというと・・・。




堺市長選がスタートするので堺市長に対してのネガティブキャンペーンを

長々とツイートしている状況でした。

橋下大阪市長「久しぶりのツイッター」で「堺市長選」語る 「避難勧告さなかの話題か」とネットで怒りの声(j-castニュース 9月16日)

「久しぶりのツイッターだな〜。以前の感覚、忘れちゃった。徐々に取り戻します」
——大阪市が台風18号の暴風域に入り避難勧告などが出された2013年9月16日午前、
橋下徹市長がおよそ1か月弱ぶりにツイッターを更新した。

最初は台風18号に関連したツイートだったのだが、話は堺市長選へ。
危険な状況の続くさなかにする話題かと、ネットユーザーの怒りを買うことになってしまった。

自宅待機でツイート「堺市長選挙について述べます」
橋下市長がツイートを開始したのは16日9時半すぎ。
大阪市と堺市の境界を流れる大和川流域の水位が上がり避難勧告が出される中、
それを告知した上で「市長が個人的にツイッターで知らせるものではありません。
これは市役所として組織対応していきます」と宣言した。
大和川の状況が落ち着くまで自宅待機で役所と連絡をとるといい、
その間に堺市長選挙(15日告示、29日投開票)についてツイートしはじめた。

「状況が落ち着いてから、堺市長選挙のために堺市内に入ります。
ゆえにツイッターで、堺市長選挙について述べます。久しぶりのツイッターだな〜。
以前の感覚、忘れちゃった。徐々に取り戻します」
ツイートは現職の竹山修身堺市長の批判からはじまり、堺市を巻き取った大阪都構想へ。
ところが、台風の大阪での勢力がもっとも強いタイミングだったため、
「この感覚に驚き」「いいかげんにしろ!状況考えろよ!」などと市民からは怒りのツイートが相次いだ。
市長選で維新側の候補と「一騎打ち」する形になる竹山市長がさっそく氾濫した
河川の視察に出ていたことがツイッターで伝えられたことなどもあって、
「うち(大阪)の市長ときたら」と呆れ返る声も出た。

維新側候補は「すべての選挙活動を休止しています」
こうした批判に対し、橋下市長は「同時に複数の仕事ができるくらいでないと
市長などできません。危機管理はちゃんとやっています」と反論。
その上で、竹山市長の視察についても持論を展開した。

「今回は大きな被害が出ていない。大和川の堤防の状況を見るには、専門的な知識が必要。
ゆえにまずは土木担当の副市長が視察に行き、必要な現場指揮をしながら、
現場の状況や、問題点、そして判断を求める事項等を市長に報告。
これが組織マネジメント。今、市長が堤防を見るのは何の目的??」
「必要性の乏しいトップ現場視察は現場を混乱させるだけ」
 
この発言についての評価はさまざまだ。
「橋下市長の判断正しい。このタイミングで来れても現場が混乱するだけで迷惑です」という意見もあるが、
ネットユーザーからは「そもそも自宅待機でツイッターで遊んでるのが問題」
「市民が見てることだけは覚えておいて下さい。
災害の不安を抱えた人の気持ちを」という意見もあった。

ちなみに、堺市長選の維新側の候補・西林克敏氏は
橋下市長がツイートをしているのとほぼ同じ時間に
「堺市内に避難勧告が発令されておりますので すべての選挙活動を休止しております。
市民の皆様には厳重な注意のもと行動されるよう望みます」とツイートしていた。

大阪市は16日7時過ぎ、大和川がはん濫する恐れがあるとして、
住吉、平野、住之江、東住吉の4区の計約13万1000世帯、計約30万人に避難勧告を出していた。
また、大和川を境に大阪と隣接する堺市でも9時半過ぎに一部地域にあたる計約1万9400世帯、
計約4万2000人に避難勧告を出していた。いずれも13時過ぎには解除されている。


確かに自宅に居ながら関係各所と連絡は取れますし、

現場に行って陣頭指揮を取ることが重要だとは思わないので、

橋下市長の考えも一理ありますが、

大阪市に住んでいるフォロワーさんも多いわけですから、

大阪危機管理室のツイートをリツイートするなりして現状を報告したり、

お見舞いの言葉や台風が去っても引き続き警戒を呼びかけるという

他者を気遣う内容のツイートや言葉があっていいものを

それらが一切なく選挙のことと大阪都市構想PRばかりで、

大阪が大規模な水害の状況にある時に

それは今日でなくともいつでも出来る話であって、

最優先の必要性や重要性があるとは思いません。

橋下氏は常に自分のこと優先で人間性も冷たいと思うことがしばしばですが、

それを決定づける化けの皮が剥がれたようで

今回は本当に大顰蹙だろうと感じました。









名塚元哉 |←ホームページ