自公過半数、ねじれ解消…民主惨敗・維新伸びず(読売新聞 7月21日)自民党は改選定数1の1人区で29勝2敗と圧勝し、単独で改選定数(121)の過半数を超えた。非改選議席を合わせると、自民、公明両党は参院の過半数(122)を確保し、参院で与党が少数の「ねじれ国会」は解消された。安倍首相は安定した政権運営を進める基盤を得た。民主党は東京で初めて議席を得られず、獲得議席が結党以来、最少となる惨敗を喫した。日本維新の会も伸び悩んだ。共産党は改選議席を上回った。自65・民17・公11・み8…全議席確定(読売新聞 7月22日)第23回参院選は22日未明、改選定数121の全議席数が確定した。 各党の獲得議席は、自民党65、民主党17、公明党11、みんなの党8、共産党8、日本維新の会8、社民党1、諸派・無所属3。自民、1人区で29勝2敗…民主は全敗(読売新聞 7月21日)民主、1人区全員落選…結党以来最少17議席に(読売新聞 7月22日)憲法改正派3分の2超す…「加憲」の公明含め(読売新聞 7月22日)みどりゼロ…谷岡代表「党の存続、わからない」(読売新聞 7月22日)みどりの風、政党要件喪失へ…谷岡代表、引退へ(読売新聞 7月22日)生活は議席ゼロ、岩手も敗北…小沢氏「驚いた」(読売新聞 7月22日)社民・又市幹事長3選…比例選で1議席獲得(読売新聞 7月22日)参院選の結果はすでにご存じの通りに自公の圧勝で、衆参でのねじれが解消できた運びとなりました。なんと言いましょうか、この結果って、自民が支持を得たこと以上に、野党のふがいなさの表れだと思うんですよ。参院選前の安倍首相への不信任案提出で、成立目前だった重要法案すべてがダメになってしまい、ねじれでは進むものも進まないという印象を与え、参院選が始まれば、政見放送にしても街頭演説にしても各党の代表などがテレビ番組への出演にしても、野党はほとんど自分達の政策を訴えず自民批判ばかりを展開していました。自民嫌いの有権者の気持ちはそれを聞いて心地よいのかもしれないけど、それだけで支持が集まるわけはありません。与党の不満をくみ取ってどう変えていくのかという地に足のついたビジョンを示す、そのことを疎かにして選挙戦を戦えば票も伸びない。だからこそ投票率の低さにも繋がっているのではないでしょうか。そして、野党から与党になれた民主党がほとんど何も出来なかったことで、政治家も政党も口だけじゃダメだってのも有権者の多くは勉強したので、それも野党転落した民主含めて野党が支持を集められない理由でしょう。口だけの生活の党・社民党・みどりの風が消えゆく存在になっているのがその証拠です。社民党が比例で1議席取ったもんだから「みどりの風」のように政党要件喪失出来なかったのが非常に残念なんですが(笑)衆院選、都議選に続いて大惨敗した民主党ですが、歴代党首など上の面々がダメ人間すぎて党としてのイメージが悪くなり、その結果、民主の中でも若手で有望な人が落選の被害に遭ったのがもったいないと思いますね。これは、いつも書いていることですが、絵空事ではなく明確なビジョンの示せる政策を有権者に示し、堂々と与党と渡り合えるほどのまともな野党が存在しないのが我が国の不幸です。まともな野党が現れるには有権者ももっと政治に関心を持って勉強しないといけないのではないでしょうか。有権者の意識が変わらないと真の意味においての二大政党の実現は難しいですね。◆「完全無所属」山本太郎氏、当確にガッツポーズ(読売新聞 7月22日)たぶん当選しちゃうんだろうな〜とは思っていましたが、ぎりぎり5位での当選と予想してたら3位での当選には空いた口が塞がらないというかなんというか…。脱原発を掲げる他の党の候補者は軒並み落選して、昨年の衆院選同様に争点にならなかったことを考えれば、山本太郎さんの当選は反原発な放射脳な人達だけの投票なら、当選出来ていなかったのかもしれません。それが当選しちゃうってことは、やはり、俳優やバラエティでのタレントとしての知名度や見た目の親しみやすさや清潔感もあって、山本太郎の思想やこれまでの言動、バックに中核派が存在しているなんて所まで詳しく知らない人達、ようするに、普段あまり政治には関心がないのだけども、選挙には参加しちゃう一定の層(無党派層)からの投票が多かったからではないでしょうか。タレント候補が一定の支持を集め当選出来ちゃうこれまでと同じ図式です。いろいろと公選法違反をやらかしているので、当選無効になれば面白いのですが、公選法違反で当選無効になった候補者って、金品で票を買った人なので、山本太郎さんの場合は、支援者の逮捕はあったとしても、本人の当選無効まではならないんじゃないかと思っているんですが。さて、圧勝しねじれを解消できた自民党ですが、デフレ克服という重要な課題がありますし、消費税増税なんて党内でも賛否が分かれており、今の経済状況のまま増税に進むのは否定的な有権者も多いので、スムーズに政権運営できるとは思えないので前途多難といったところでしょうか。トーイは散歩中にセミの抜け殻を見つけると食べちゃいます。