川口順子より中国渡航問題に関しての経緯のご説明<参院>川口順子氏の解任可決 常任委員長では初(毎日新聞 5月9日)参院は9日午前の本会議で、国会の許可がないまま中国出張を延長し委員会が中止となったとして野党7党が提出した自民党の川口順子(よりこ)環境委員長の解任決議案を、野党の賛成多数で可決した。常任委員長が決議によって解任されるのは衆参両院で初めて。 本会議の討論で民主党は「委員長としての職責を放棄した」と批判。自民党は滞在延長を「国益に貢献する大きな意義があった」と反論した。採決では決議案を提出した民主党など7党に加えて新党改革も賛成に回り、野党全党が賛成した。 参院では、常任委員長は国会開会中は海外渡航を自粛する取り決めがあり、議院運営委員会が特別に認めた場合に渡航が許可される。 川口氏は4月23、24の両日の許可を受けて中国に渡航。渡航中に楊潔※(よう・けつち)国務委員と会談できる可能性が出てきたとして、渡航延長を求めた。野党側は認めなかったが、川口氏はそのまま中国滞在を延長し、25日の環境委が中止された。野党側は今月7日、解任決議案を提出した。 解任決議の可決を受けて川口氏は国会内で記者団に「野党が国益の議論もせず、数を頼りに党利党略で委員長解任を行った。解任という国会の判断は理不尽だ」と野党を批判した。 川口氏は旧通産省出身で、民間登用で環境相、外相などを歴任。05年10月の参院神奈川補選で初当選した。読売と産経新聞のみならず、毎日や朝日新聞までもが社説で、今回の件で解任には疑問を呈し野党批判を主張し、テレビでも野党批判の声が出てもなお、振り上げた拳を下げることなく突っ走った野党7党によって、川口氏は賛成多数で解任ということになりました。安倍政権に痛手という声も一部にありますが、参院、川口環境委員長を解任=国会初、安倍政権に痛手(時事通信 5月9日)果たして、これが痛手となるのでしょうか…。最近はちっとも目立っていなかった野党が、出張を延長した川口氏は国会を軽視している、と叩ける材料がやっと出来て、これを利用すれば自民の支持率が少しでも下がると踏んでの行動でしたが、自民党側が委員会期日の延期、出張の延長申請、委員会代理の選任を参議院に申し出ていたにもかかわらず、それを潰しておいて「国会軽視だ!」は無いだろうと思うわけで、 一連の流れを知っている人にしたら野党に不快感しかなく、ネットの反応も野党批判の声の方が大きいので、支持率にも参院選挙にも影響は及ぼさないでしょう。むしろ「また政局に走った民主党」というイメージと、それに追随した維新やみんなの党など他の野党にも減滅したのが本音ではないでしょうか。野党、初の共闘も外交より政局、参院選向け党利党略一致(産経新聞 5月9日)中国要人との会合を理由に帰国を延期した川口順子(よりこ)参院環境委員長への解任決議案をめぐり、今国会初の野党共闘がくしくも実現した。だが、外交への配慮は一切なく、夏の参院選に向け安倍政権との対決色を強めて反転攻勢に出たいという政局優先の党利党略が一致したつかの間の結束でしかないのだ。 8日午前、野党8党の幹部が国会内で共同記者会見を開き、川口氏の訪中と帰国延期は「私的目的」だったとして解任決議案提出の正当性を訴えた。「私的な外交を優先して公務をおろそかにした人が委員長にふさわしいわけはない」(みんなの党の水野賢一参院国対委員長) 「委員長として適格かどうかちゅうのはある」(日本維新の会の片山虎之助参院議員団会長) 安倍政権に協力的だった改革の荒井広幸幹事長も「委員長の公務があるから(日本に)戻るのが当然だ」と公然と批判した。 野党第一党の民主党としては、初の「快挙」といえる。これまで、野党共闘がなかなか実現せず、参院選での維新との共闘もすでに断念に追い込まれていたからだ。解任決議案提出に与党が反発して8日の参院予算委を欠席したことも、野党サイドを勢いづかせた。この日の予算委はNHK中継が入る予定だったが、与党の欠席により中継なしで行われた。野党側は、中継がなかったことへの「穴埋め」として中継付きの質疑を新たに設けるよう自民党に要求、15日に行うことで合意した。 「合意したものを後からどうこう言いたくない」 民主党の池口修次参院国対委員長は記者会見で満足げに語った。解任決議案は可決するし、参院選に向けて予算委での野党側の露出を増やす段取りもつけた−。池口氏からはそんな勝ち誇った思いがにじむ。 もっとも、国民の理解を得られるかは疑わしい。解任決議案提出は、日中関係が冷え込む中、楊国務委員との会談に意義はないと断定しているに等しい。 そもそも、川口氏の帰国予定の4月24日になって、楊氏との会談が翌25日に開催されることが決まった。川口氏は24日午前の段階で帰国延期を求め、自民党は野党に帰国延期を打診したが、野党は「委員会開催」にこだわり、蹴った。「国益とか言うが、そういうことをわれわれが判断する立場にない」 参院民主党幹部はそう言い放った。川口氏の行動は「私的外交」という指摘もありますが、私的外交とは民主党時代に小沢一郎が100人以上の議員を引き連れて中国詣でしたような、その後の国政になんら影響を及ぼさない行動が私的外交というのです。>民主党幹部「国益とか言うが、そういうことをわれわれが判断する立場にない」 これで政治家やってんですから驚きです。ついでにこれも。民主、アベノミクスは「過度な金融政策依存」(読売新聞 5月9日)民主党が夏の参院選で掲げる公約の原案が8日、明らかになった。(中略)また、国会改革として、海外出張などを容易にするため閣僚の国会出席義務を緩和するとともに、「開会中でも政党・議員外交が積極的に行えるようにする」とした。解任決議案を出して委員長解任させておきながら自分達はこれですから、空いた口が塞がりませんね。