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2013年01月23日(水) 『アイアンシェフ』打ち切り。

「アイアンシェフ」3月で打ち切り決定!低視聴率で余命2カ月(日刊ゲンダイ 1月22日)

<数千万円かけたセットも半年足らずで…>

「ついに『アイアンシェフ』も『知りたがり!』同様、3月で打ち切りが決定しました。
4月からはバラエティー番組で仕切り直しです」(フジテレビ関係者)

 昨年10月、13年ぶりに復活した「アイアンシェフ」(フジテレビ)が、
残すところ“余命2カ月”であることが日刊ゲンダイ本紙の取材で分かった。

 93年から6年間放送した「料理の鉄人」の焼き直し。
視聴率3冠奪回の切り札として、特に力を入れていた番組だけに、
「セットだけでも数千万円の制作費がかかっている。
とても2クールで回収できる額ではありません」(番組制作関係者)。

 現場の雰囲気は悪くなかったというが、
フジがこれだけ早く見切りをつけたのは、一向に視聴率が上がらないからだ。

 初回こそ2ケタをマークしたが、その後は6〜8%台。
大晦日には紅白の裏で6時間の特番を放送したが、最終的には4%前半まで数字が落ち込んだ。
今年に入ると、イタリアンレストランを舞台とした江口洋介主演のドラマ
「dinner」に主宰の玉木宏が“飛び入り出演”するなど、
巻き返しを図ったが、18日放送の視聴率は6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
同時間帯ワーストだった。

「打ち切りは、視聴率3位に転落したフジの現状を象徴するような出来事。
苦し紛れに“昔の名前”に手を出し、食い潰して終わった。
前作と代わり映えのない、安易過ぎる演出にも問題があったが、
上層部が口を出し、現場が萎縮してダメになる典型的なパターンでした」(前出のフジ関係者)

 グルメ評論家の友里征耶氏がこう言う。
「私は『黒木』の主人が和の鉄人として出演すると聞いてから、
一層の混雑を見越して1年先の予約まで取りましたが、
これほど早く打ち切りとなるとは……取り越し苦労で終わってしまいました。
とにかく、毎回出場する挑戦者の小粒感たっぷりなこと。
食サイトのコンテストで優勝した地方の店や
廉価チェーン店のシェフが続々と登場するなど、レベルが低すぎる。
懸念した通りの展開になりました。
3人の鉄人も笑い話にするしかないのではないでしょうか」

 フジの大多亮常務は初回収録に立ち会い、
「久しぶりに鳥肌が立った」と語っていたが、風邪のひき始めだったのでは?


ソースがゲンダイだけなので信憑性は不確かですが、

先週は、森久美子さんに挑戦者のお店をグルメレポートさせたり、

番組の後半で、受験に勝つ必勝祈願レシピ公開なんて、

昔の『料理の鉄人』にもなかったコーナーが急に始まって、

視聴率低迷ゆえに制作サイドが迷走しているのが明らかで、

あれでは打ち切り確定でもおかしくないよね、という感想です。

>前作と代わり映えのない、安易過ぎる演出にも問題があったが、

どこが?むしろ劣化させすぎですよ。

コンテンツとして確立され面白さのあった元人気番組を復活させるだけだったのに、

どうしてああも面白くなく出来てしまうのだろうかって、

ぐらいに回を重ねるごとに酷くなっていますからね。

番組の第1回では、お手軽で安いだけの料理店を否定しながら、

記事にも書いているように格安フレンチ店の料理人を挑戦者に選んだりと、

挑戦者選びでも昔のように有名店のシェフを連れてこれないってのも致命的です。

和とフレンチの若い鉄人に勝たせて番組を印象づけたいがために、

あえて小粒な挑戦者を選んでるんじゃないかって感じですよ。

審査員にドラマや映画の番宣タレントを入れるのも酷いですよね。

昔の鉄人も審査員に俳優や女優さんとか選ばれてましたが、

もちろん番宣なんてものはなくて、

日頃から美味しいものを食べてそうな印象を与えるような大物さんばかりで、

美食アカデミーの会員という設定でした。

そして、照明は少し暗めのほうが料理は美味しくみえるは鉄則で、

旧鉄人は薄暗い照明の中で料理を作り試食をしていましたが、

照明が明るすぎて料理の見栄えが逆に落ちてしまっているのも減点もの。

CSのフジテレビチャンネルで昔の『料理の鉄人』を再放送していますが、

出てくる料理のレベルは当時は斬新で最新でも

15年以上前のものですから今見ると普通な感じに見えてしまいますが、

それでも緊張感がぜんぜん違い重厚さがあり、やっぱり面白いんです。

世界中の美味しいものを食いつくした大金持ちという設定な

主宰の鹿賀さんの大仰な煽り、華やかな演出、

地下に作られた料理競技場という設定だけあって、

薄暗くピリッとした空気の流れる緊張感ある調理場、

徹底して豪華な挑戦者と鉄人が繰り広げる真剣勝負。

虚構の世界である美食アカデミーが本当に存在しているんじゃないかと錯覚するほど、

番組を見ている間は、その物語を含めて楽しめるよう

とにかく本気でを作り上げていたことが魅力だった思うんですよね。

カテゴリーではバラエティのはずなのにドラマやドキュメンタリーを見てるような。

しかし、復活した『アイアンシェフ』は今のご時世に合わせた結果なのか、

どこをとっても安っぽくなりすぎて、どこからどう見てもバラエティ。

あれでは復活を望んでいた旧鉄人のファンさえ視聴を止めますよ。

すべてひっくるめて一番の原因は制作サイドの質の低下ですね。

小山薫堂氏を始めとした鉄人時代のスタッフが一人も関わってないから、

安くなったものまね感が漂いすぎで中国や韓国の劣化コピー見せられている気分です。

それにしても、ファミレスや冷凍食品を食べているだけの番組が高視聴率で、

そんな番組ばかり溢れていては日本の食文化が廃ると、

ファストフードを持て囃す風潮を全否定して復活した番組は

誰も見ないってのも皮肉なもので、

文句タラタラ書きましたが、

せっかく復活したものがこのような無残な結果になって個人的にはちょっと残念です。

あ、ところで空席のままの4人目の鉄人はどうするんでしょうかね。

テコ入れで韓国料理の鉄人でも投入すれば違った意味で話題を集めるんじゃないでしょうか(笑)









名塚元哉 |←ホームページ