思わぬ「李明博効果」 河野談話見直し論噴出(産経新聞 8月28日)河野談話 「負の遺産」の見直しは当然だ(読売新聞社説 8月29日)国会の委員会で、竹島と尖閣の防衛議論が活発になっていますし、河野談話見直し論まで浮上してきて、1ヵ月前には考えられなかったことがおきて、ホンマ、ある意味で日本人を目覚めさせた李明博大統領には感謝ですよ。法律でも何でもない、ただの「談話」=個人の感想文で、 こんなものを後の政権が引き継がなきゃならない理由なんて何もありませんし、当時の首相だった安倍氏が踏襲するとしたら、野党地代の民主党なんて批判していたぐらいで、首相発言、問題ない=玄葉外相(時事通信 8月29日)玄葉光一郎外相は29日の記者会見で、旧日本軍が従軍慰安婦を強制連行した証拠がないとした野田佳彦首相の発言に対し、韓国外交通商省報道官が批判したことについて、「首相発言に問題はない。首相は『証拠はないけれども(聞き取り調査などで)心証を得て河野談話がつくられた』と語った。韓国側は正確に理解してもらいたい」と反論した。野田首相も証拠が無いとキッパリ言い切れるなら、政党が違うのだから本来なら踏襲する必要もないし見直しも容易なんですが、この体たらくです。「おわびと反省」の河野談話「変更しない」 慰安婦問題で藤村官房長官(産経新聞 8月29日)民主党には期待せずに次の政権に見直しの実現をと思うわけですが、そもそも、日本政府は慰安婦については認め何度も謝罪をしていますし、道義的な責任として法人を設立して、そこから賠償金を民間からの寄付の形で払っています。この問題の本質は「軍による組織的強制が有ったのか、無かったのか」この1点だけです。そして、当時の石原信雄官房副長官が、河野談話は軍による強制連行の証拠資料が無いのにも関わらず、「慰安婦の強制連行の証拠は何もないけど、 韓国が認めてくれたらそれで終わりにするというから認めた」と証言し、外交的配慮なども兼ねて認めてしまったという揺ぎの無い事実があります。JOG(107) 「従軍慰安婦」問題(上)〜日韓友好に打ち込まれた楔〜「従軍慰安婦」問題(下)〜仕掛けられた情報戦争〜■2.総合的に判断した結果■資料はなかったが、「総合的に判断した結果」、強制性があったという。この判断の過程について、当時、内閣官房副長官だった石原信雄氏は、次のように明らかにしている。 強制連行の証拠は見あたらなかった。元慰安婦を強制的に連れてきたという人の証言を得ようと探したがそれもどうしてもなかった。結局談話発表の直前にソウルで行った元慰安婦十六名の証言が決め手になった。彼女達の名誉のために、これを是非とも認めて欲しいという韓国側の強い要請に応えて、納得できる証拠、証言はなかったが強制性を認めた。 もしもこれが日本政府による国家賠償の前提としての話だったら、通常の裁判同様、厳密な事実関係の調査に基づいた証拠を求める。これは両国関係に配慮して善意で認めたものである。元慰安婦の証言だけで強制性を認めるという結論にもっていったことへの議論のあることは知っているし批判は覚悟している。決断したのだから弁解はしない(櫻井よしこ「密約外交の代償」「文塾春秋」平成9年4月)[3,p58] 元慰安婦からの聞き取り調査は、非公開、かつ裏付けもとられていないと明かされいるが、そうした調査の結果、「韓国側の強い要請」のもとで「納得できる証拠、証言はなかったが強制性を認めた」ものなのである。 聞き取りが終わったのが7月30日。そのわずか5日後の8月4日、河野談話が発表された。同日、宮沢政権は総辞職をした。まさに「飛ぶ鳥跡を濁して」の結論であった。このように根拠の無いオカルトのような話が、20年も引き継がれてきたことが異常事態であって、 また、韓国も一度認めたら終わりにするという約束を反故にし、ありもしない慰安婦の強制連行を持ち出して謝罪と賠償をずっと求めています。この負の連鎖を断ち切る意味においても、政治的決着のつけ方も正しかったのかどうかも含めて、日本側としては「証拠が無いのだから河野談話は間違っていた」と河野談話見直しは当たり前のことではないでしょうか。また、見直しには最低限で、朝日新聞・河野洋平氏・福島瑞穂氏の三人は証人喚問が必要だと思っています。見直し論が出てくると、捏造を作るきっかけとなった朝日新聞などが反論しますが、見直し論に不満がある人は、いわゆる従軍慰安婦だった方々のその都度内容が変る証言以外で、軍による組織的強制を立証しないといけなくなります。そして、これは、いわゆる従軍慰安婦のシンボルとして活動している女性の証言をまとめたものですが、虚構「証言者来日」一考慰安婦の李容洙さん(上)慰安婦の李容洙さん(下)14歳で連行されたと言ったり、16歳で連行されたと言ったり、その他でも、証言内容に違いがあります。60年以上前の話なので、細かい記憶違いや勘違いは当然でてくるかもしれませんが、本人が体験したことなのだから、事実なら間違いようが無いはずなのに、ただ、当人にとって忘れられないショッキングな出来事の根幹をなす部分において、強制連行時の年齢も場所も連行した人間に関しても、ここまで話が変ってしまうというのはどういうことなのでしょうか。いわゆる従軍慰安婦のシンボルとして活動しているこの女性の証言でさえ曖昧で信用するのが難しいのですから、実際のところもはなはだ疑問です。仮に、日本軍が手当たりしだいに女性を連れ去り強姦をしていたら、 ベトナム戦争で韓国軍が多くのベトナム人女性を強姦したことによって生まれたベトナムと韓国の混血児ライタイハンみたいに、韓国には日本人との混血児でいっぱいだったことでしょう。 また、女性が連行されていったのであれば、当時の韓国人たちは指をくわえて連れされるのを見ていただけなのでしょうか。終戦後、自分の娘が連れ去られたと被害を告発する人も現れず、慰安婦だった人たちの怪しい証言ばかりのみで証拠が無いのですから、「強制性は認められない」というのは当然ではないでしょうか。ですから私としては、河野談話は事実関係を時間をかけて客観的に再度調査して、その結果を出すべきだと考えています。その方が、要らぬ軋轢の中の一つから解放されるので、日韓の双方にとっても得策であり、何の問題も無いと思うからです。また、国会の委員会の場で、いわゆる慰安婦ネタを持ち出してくるのであれば、当時の石原信雄官房副長官の証言や、2006年の10月16日付の読売新聞社説を持ち出して、10月16日付・読売社説[『慰安婦』決議案]「日本政府はきちんと反論せよ」※リンク切れなので、過去日記から一部抜粋http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20061016(一部抜粋)慰安婦問題は1990年代初頭、一部全国紙が、戦時勤労動員制度の「女子挺身(ていしん)隊」を“慰安婦狩り”だったと、歴史を捏造(ねつぞう)して報道したことから、日韓間の外交問題に発展した。 当時、「慰安婦狩りに従事した」と名乗り出た日本人もいて、これも「強制連行」の根拠とされた。だが、この証言は作り話だった。90年代半ばには、学術レベルでは「強制連行」はなかったことで決着がついた問題だ。 「こういう話もあるのに、なぜ河野談話を継承する必要があるのか」と河野談話の胡散臭さを追求し、謝罪の中身には事実とは関係のない、外交的配慮だった部分も含まれていたということをこの際はっきりと主張する必要があるのではないでしょうか。ネットの無い時代には、朝日新聞や赤旗・雑誌「世界」のような左翼メディアや左翼団体が大手を振り、捏造を含めたとんでもない話がまかり通っていましたが、ネットによって、こいつらの嘘が次々に暴かれています。だからこそ、事実誤認や歴史の捏造までを未来に引き継ぐ必要がないのは当然です。関連リンク:『ほそかわ・かずひこの BLOG』慰安婦は超高給取りの売春婦