めぐみさん2001年に生存 政府、2ルートから情報入手「再婚し男児出産」(産経新聞 8月31日)北朝鮮が、1994年4月に「死亡した」と説明している拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=は、それ以降に再婚し、男児を出産、少なくとも2001年時点で生存していたとする情報を、日本政府が入手していることが30日、分かった。情報はまったく別の2ルートからもたらされている。政府は北朝鮮側の説明の矛盾点として分析を進めている。 関係者によると、情報源の一つは、北朝鮮の内部事情に精通する消息筋。情報によれば、めぐみさんは93年3月、当時の夫だった韓国人拉致被害者で、特殊(工作)機関に勤務していた金英男(キム・ヨンナム)氏(50)と離婚。家庭内暴力などから不仲になった。 拉致被害者を監督する北朝鮮当局者は再三、金英男氏を指導したが改善されず、めぐみさんが精神的に衰弱していたため、当局が離婚させた。その後、精神科で治療を受けさせたという。 めぐみさんは94年9月、別の対日工作員の男と再婚し、96年11月に男児を出産。2001年当時、平壌市龍城区域の招待所で生活していたという。 もう一つの情報源は、02年11月に脱北した朝鮮労働党の元工作員(58)。元工作員は、韓国の北朝鮮向けラジオ「自由北朝鮮放送」に手紙を送付。手紙によれば、金英男氏は酒癖が悪く、暴力が原因でめぐみさんとけんかになり、93年3月に離婚。その後の再婚時期や出産時期、01年時点で生活していた招待所についても、消息筋の情報と一致している。 北朝鮮側は当初、めぐみさんについて、離婚したとされる「93年3月に自殺」としていたが、帰国した拉致被害者がめぐみさんを94年まで目撃していたことが明らかになると、時期を「94年4月」と訂正した。 政府は、帰国した被害者から「めぐみさんは夫と93年春に別居していた」との証言も得ており、2ルートの情報と合致する。 帰国した被害者が家族会などに「めぐみさんが精神的に不安定になり、入院した」と証言した時期と、消息筋の情報も内容がほぼ一致している。関連ソース:【再び拉致を追う】第1部 めぐみさんは生きている(1) 北「死亡」シナリオの原点「知りすぎた」(1/3ページ)第1部 めぐみさんは生きている(2) 北「死亡」シナリオの原点「知りすぎた」(2/3ページ)第1部 めぐみさんは生きている(3) 北「死亡」シナリオの原点「知りすぎた」(3/3ページ)様々なルートからによる複数の情報ですが、合致する点が多いことからも、小泉首相(当時)が訪朝した1年前の2001年に横田めぐみさんは生存していたことは間違いないでしょう。政府には表に出さないまでも、脱北した工作員などから拉致された人について、真意不明な情報が多数寄せられているのは、松原拉致問題担当相の発言からも伺い知ることができます。さまざまな生存情報ある=めぐみさん報道―松原拉致問題担当相(時事通信 8月31日)松原仁拉致問題担当相は31日午前の閣議後の記者会見で、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=失踪当時(13)=が2001年に生存していたとの情報を政府が入手していたとする一部報道について「さまざまな生存情報が横田めぐみさんを含め、たくさんあることは事実だが、この場ではコメントを差し控える」と述べた。 また、松原氏は「当然、全拉致被害者が生存しているという前提で(北朝鮮と)交渉している」と強調した。また、拉致された人達は、北朝鮮の様々な工作活動に協力させられていたこともすでに知られていることであって、それを、わざわざ聴く必要もないので、それらの行為は不問にするので全員返してほしいと交渉のカードの1つにすればいいと思っています。蓮池さんたち拉致被害者5人が帰国してから10年が経ちます。いい加減、この問題を解決させて、横田さんら残された拉致被害者家族が平穏に暮らせる日々をと願わざるを得ません。拉致問題は日本単独の問題です。他の国は手助けしてくれません。日本政府や外務省も本気になれば出来るって姿勢を国民に見せてほしいものです。