中国紙報道「オスプレイ配備は尖閣防衛が目的」(スポニチ 7月24日)オスプレイ配備で米海兵隊による中国牽制を強化する狙い(サーチナ 7月26日)日本全国の抗議活動、沖縄関係者の訪米による反対呼びかけにもかかわらず、米軍の普天間飛行場への垂直離着陸輸送機「MV22オスプレイ」配備が進められている。米国政府は日本からの反発をかわすため、オスプレイの配備が軍拡を続ける中国に対応するものだと表明している。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。 米国は、オスプレイが沖縄に配備されれば、東シナ海、台湾、フィリピンが飛行範囲内に収まると強調している。オスプレイにより米海兵隊が軍事力を強化し、領海権を巡り活動を活発化させている中国をけん制できるというのだ。米国政府はさらに、今回の配備は軍拡を続ける中国に対する重要戦略であり、早期実現させなければならないと強調した。オスプレイ配備は非常に困るアルから、もっと抗議活動を活発にさせないと、活動費を支援してやらないアルと中国のお達しですね。ということで、反対集会のイメージカラーは中国国旗と同じ色の赤に決まったそうです。オスプレイ:県民大会、統一カラーは赤(沖縄タイムス 7月26日)オスプレイの既視感(アゴラ 7月25日)「地元の感情に配慮して」というのも筋違いだ。これは米軍内部の問題であり、 地元はおろか日本政府にも介入する権限はない。 そもそもオスプレイ(MV-22)は、危険なのだろうか。騒がれ始めたのは、今年2回、事故を起こしたことがきっかけだが、 2007年に実戦配備されてからの事故率は10万時間あたり1.93回。いま使われているヘリコプターCH-53Dの4.15より低い。 これをみて既視感を覚えるのは、私だけではないようだ。客観的なリスクを無視して「地元の不安」などの感情論で反対する。 リスクは(既存の装備との)相対的な問題なのに、「安全性の確認」という無意味な言葉で絶対的な安全性を求める。 配備をやめたら代わりの装備はどうするのかという対案なしに「いやなものはいやだ」と駄々をこねる―― この騒ぎは原発の再稼働と同じなのだ。 おりから中国政府は、尖閣諸島にからんで強硬な発言を繰り返している。オスプレイはヘリより機動力に勝るので、 尖閣諸島まで1時間で飛ぶことができ、抑止力として重要だ。 日本政府がその運用を阻止するなら、自衛隊がオスプレイの穴を埋める必要があるが、そんな装備は自衛隊にない。 感情論でゼロリスクを求める「万年野党ごっこ」をやっている間に、また尖閣で紛争が起こったらどうするのだろうか。オスプレイ反対を主張している人達は、事故率や安全性だの何だのはハナから関係なく、単に「軍事反対!」「米軍は出て行け!」だけで動いていますから、 だから、どれだけ数字を出しても説明を尽くしても話も進まず意味がないんですよね。 彼らの結論は、データなどは無関係に最初から決まっているから、代案を出さない原発派の人々と同じ感じで、 原発反対という結論が最初にあるから、 声のデカいのが一番強くなり目立つんですよね。 安全な乗り物なんて存在しませんし、空を飛んでいるものはいつか落ちてくる可能性がつきまとうので、住民の不安も理解はしています。 だから、オスプレイ配備でもっともベターなのは飛行地域の制限ではないでしょうか。そういう議論が進めばいいのですが、今の反原発と一緒で冷静に議論できる空気じゃないのが残念です。