昨晩、WOWOWで放送された『Perfume 3rd Tour「JPN」広島公演』今回のライブは本当に細部に至るまで作りこまれていて凄く素晴らしかったのですが、 テレビのスピーカーでは、あの全身を揺さぶる低音は再現できないものの、それ以外のところはツボを押さえたカメラワークや、ライブの良さとしてライブに参戦したファンが感じたであろうPerfumeとファンの繋がりの温かさみたいなものが編集された映像を通してでも伝わって、「本当に素晴らしかった!」この一言に尽き、参戦した会場は違うもののライブの時に視覚と聴覚と体の全細胞でビシビシ感じていた感動と興奮が一気に甦りました。ライブは約3時間半ですが、それを2時間(正確には1時間50分ぐらい)に編集された中で、 特にアンコールのあ〜ちゃんの感動的なMCを入れてきたのは、彼女たちにとって故郷である広島で子供の時から憧れの場所だった広島グリーンアリーナで初のライブだったことを考慮した結果なのか、編集したスタッフの良いものを放送したいという愛を感じ取れて、なんだか広島へも行った気分に浸れた感動的なものとなりました。あ〜ちゃんのアンコールで話した内容はネットの書き込みで大まかに知っていたとはいえ、あ〜ちゃんの表情と声で聞くと、この娘たちは本当に親や携わってきた人やファンへの感謝の気持ちと今まで歩んできた時間と初心をいつまでも忘れていないことが伝わります。また、この放送で何よりも驚いたのがカットされるであろうと予想していたこのライブ最大の目玉である「JPNスペシャル」がカットされずに放送されたことです。これまでのライブがテレビで放送された時は、そのライブの中で最大の目玉となったパフォーマンスが、DVD化され発売する時のことを考えてカットされていたので、今回もカットされるだろうと思っていましたが、出し惜しみしていいにも拘わらず放送したということは、「JPNスペシャル」はメッセージ性が高いので見て欲しかったからなのかもしれませんね。どの曲も絶賛ではありますが、なかでも「GLITTER (Album-mix)」は映像で観ても、四方八方縦横無尽に飛び交う色とりどりのレーザーとシンクロして踊る3人とレーザー以外の照明と衣装の相乗効果で凄く美しいパフォーマンスです。神戸や大阪で観たライブは興奮していたのもあって、初披露された新曲の振付なんて断片的にしか記憶に残っていませんが、映像になることで、じっくり観られるようになったのも嬉しく、「Have a Stroll 」は可愛い仕草がいっぱいの楽しい振付で、「時の針」はCDで聴いた時はマーチ調の曲なので、どのように振付がつくのだろうとあれこれ想像したものですが、マリオネットのようにバレエの動きを取り入れた見事なものでしたし、「スパイス」はテレビでショートバージョンが披露されていた時から、美しい流れのある振り付けでそれだけでも見惚れるのですが、ライブでは逆光を効果的に取り入れてさらに魅了されました。大阪ライブでアリーナ正面で観られたことは一生の宝になるでしょう。キラーソングの「FAKE IT」なんてイントロからアドレナリン大爆発で、記憶が飛んでるぐらいに心臓が悪いことも忘れて酸欠になって椅子に倒れ込むほどに飛び跳ねてたから、こういう振り付けだったのかと新鮮な気持ちで観てしまいましたし、「MY COLOR」は最初の演出が感動的で、イントロを聴くだけで光景を思い出してグッときてしまうほど思い出深い一曲になっていますし、「心のスポーツ」はアンコールラストの曲だったので、これで楽しかったライブも終わってしまうのだなぁと、全員参加型の楽しい曲なのですが、ライブ中は少し切ない気持ちだったことを思い出しながらライブ映像を観ていました。それに演出含めてライブでは気がついていなかった新たな発見も多くありました。楽曲とダンスと映像と照明とが合わさったパフォーマンスは、まさにチームPerfumeという感じな超一級のエンターテインメントで、パフォーマンスを引き立たせるために今回のツアーからサイリウム全面禁止になったことで、照明などの演出がサイリウムの安っぽい光に邪魔されることが無く、会場全体の照明が落ちて真っ暗になった時の静寂感と緊張感は得も言われぬものがありました。(今後もサイリウムの全面禁止を続けて行ってもらいたいものです。)今回のWOWOWライブを観て、ファンになる人も出てくることが容易に想像できてしまうほど、それぐらいに魅力を余すところなく伝えきったライブ放送でした。本当にライブっていいものですね。先週の土曜日の沖縄公演でJPNツアーは終わってしまいましたが、早く次のライブが観たい次のツアーが待ち遠しいという気持ちが湧きおこっています。Perfumeは次の目標に向けて休む間もなく始動しているそうです。今後も楽曲を含めて、どんな物語を披露してくれるのか楽しみで仕方ありません。