福田、麻生氏の演説引用=自民に協議訴え―施政方針(時事通信 1月24日)野田佳彦首相は24日の施政方針演説で、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革実現への決意を改めて表明。自民党の福田康夫、麻生太郎両元首相のかつての演説を引用し、与野党協議に応じるよう自民党に呼び掛けた。 「与野党が信頼関係の上に立ってよく話し合い、結論を出し、国政を動かすことこそ政治の責任だ」。冒頭、野田首相はこう指摘すると、「4年前、当時の福田首相がこの演壇から与野党に訴え掛けた施政方針演説の一節です」と紹介した。さらに、野田首相は、社会保障改革のくだりでも「これ(消費税を含む税制抜本改革)は子や孫に負担を先送りしないためだ」と述べると、「これは3年前、当時の麻生首相の演説の言葉です」と強調した。 与野党の立場が逆転したとはいえ、当時の福田、麻生両首相も今の野田首相と同じく、衆参の「ねじれ」に苦労しながら、社会保障や税制の改革に取り組んでいた。「立場を超えた国民のための協議」を強く迫るため、野田首相は、両元首相の演説にあえて触れたという。 施政方針演説は約1万1000字で、歴代首相の演説と比べても平均的な分量。このうち一体改革に約3割を割いた。過去2回の所信表明演説で用いた「正心誠意」は消え、今回は、一体改革も含め懸案を先送りしない「決断する政治」をキーワードとした。「内政、外交の基本方針を真正面から論じる」(官邸筋)として、歴史上の人物の発言の引用はなかった。「あの頃はひどかった」 演説引用で福田元首相(産経新聞 1月24日)自民党の福田康夫元首相は24日、野田佳彦首相が施政方針演説で、首相時代の福田氏が与野党協議を呼びかけた演説を引用したことについて「あのころを思い出すと、(民主党は)むちゃくちゃにひどかったね。話し合うどころじゃなくて、すべて拒否された。反対、反対でね」と述べた。国会内で記者団に答えた。「協議に応じるのが野党の責任」ってどの口で言えるのでしょうか。野党時代にさんざんくだらない理由で難癖をつけまくり審議拒否で足を引っ張ってきたくせに、麻生氏の消費税を含む税制抜本改革や景気回復策に関しては全否定していたくせに、そのことは棚に上げて、福田氏と麻生氏と政策の考え方が同じとか恥ずかしげもなくずけずけと言うなんて心底呆れかえりました。(まあ、羞恥心が無いから民主党の議員やっていられるわけだけど。)今の政治の滞りについては野党時代の民主党の責任にほかなりません。そもそも民主の公約は、増税不要で社会福祉の充実を訴え選挙に勝ったわけですが、 結局のところ全部嘘でした。 おまけに民主はデフレの中で増税と言う暴挙に出ようとしているので、同じ増税でも、まずは経済政策と財政改革による景気回復が先としていた麻生氏と考え方が全く違います。自民党は、代表質問で野田首相に対し、 「思いは同じなら、なぜ福田や麻生の時、 民主党は反対・批判ばかりしたのか?」 を質問するべきではないでしょうか。 ついでに、例の野田首相の2009年の街頭演説を全文読み上げて整合性を問うべきでしょう。 ところで、新聞とテレビはこの演説を引用して、「政策が同じの自民は協力しろ」という論調で行くのでしょうね。