市長に橋下氏、知事に松井氏=「維新コンビ」が圧勝−「都」構想訴え・大阪ダブル選(時事通信 11月28日)選挙の前日まで“接戦になって結果は深夜になる”なんて報道されていましたが、開票の8時になると同時に「市長に橋下氏、知事に松井氏」が速報で流れ、“接戦になる”はなんだったのかって感じです。さて、他府県のことながら選挙戦を見ていると、平松陣営の選挙の取り組み方が、自分の政策のアピールではなく、橋下氏に対する感情論によるネガキャンばかりが目立って、これではダメだなと印象を受けました。報道は対立していることや悪口ほど好んでいることから見て分かりやすい部分を抜き出すので、平松氏や平松支持者の演説でもネガキャンをクローズアップして伝えますし、通りすがりに少し立ち止まって演説を聴いている市民だって、ネガキャンばかり聞かされれば、そっちが頭に残るけど、その候補者の肝心要の政策は記憶に残らない。選挙戦術としてのネガキャンは否定しませんが、ネガキャンにしても選挙戦スタートのときだけするべきで、選挙戦前から選挙戦最終日まで人格攻撃をやっていれば有権者とてウンザリします。本来ならネガキャンも人格攻撃ではなく政策の方でやるべきであって、批判でも実のない批判ばかりだったら政治議論の質を低くするだけ。また、テレビでゴールデンタイムに放送される予定だった生討論番組も、自分の政策を多くの視聴者に訴える絶好のチャンスなのに、直前になってドタキャンと政策論争を自らで放棄しています。だいたい、本気で何かに取り組みたいのなら競争相手のことなど無視して自分のことを必死で売り込んでいくというのが、有権者の心を掴む一番の戦略ではないでしょうか。そして、もう一つの敗因は、一番目立っていたのが平松氏自身ではなく応援に集まったメンツです。東京都知事選の時もそうでしたが、石原氏の対抗馬の浅野氏の支持者がアンチ石原の左翼系ばかりで、応援演説でもネガキャンしか言わないもんだから、それしか目立たず、けっきょくは政策が浸透しないんですよね。今回の選挙戦でも、平松氏支持で集まった香山リカ氏とか佐高信氏とか辻元清美氏とか野中広務氏とか平松氏の政策なんて興味なく左翼思想から平松氏支持になって、橋下批判を繰り返してるだけだから、嫌いな相手の悪口は饒舌なんだけど、自分が応援している候補者のことが理解できていないので政策のアピールや評価が出来なくて、けっきょく政策の浸透なんて出来ずで本気で戦う場合は損になるんですよね。辻元氏なんて「大風呂敷を広げる橋下を信用できるわけない!」と発言していましたが、自分が社民党を離党して鞍替えした民主党は、出来ない公約を並べたてた大風呂敷を広げまくって政権与党になったわけで、そこのところをどうお考えなのか聞いてみたいものです。まあ、なんにも考えてないから、あのような発言が口からポンポンと出てるのでしょうけど。あんなゴリゴリの極左の化石がバックだとむしろ、 同じ思想なマニアの溜飲を下げるぐらいにしか機能しませんから、まさに「無能な味方は敵より恐ろしい」とよく言ったもので、そこんところに、いい加減に気付いて、ああいう極左反日イデオロギーだけで集まってくる連中は役に立たないから断ればいいのに。有権者が無関心なら、ネガキャンだけでも勝つ可能性はあるとはいえ、 なんであれで支持してもらえると思ったんでしょうか?平松氏は敗因の1つに政策の浸透不足を上げていましたが、ネガキャンに力を入れてれば、そりゃそうだろって感じです。