不信任案は反対多数で否決 菅首相の退陣表明受け造反少なく(産経新聞 6月2日)菅内閣に対する不信任決議案は2日午後、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。菅直人首相が民主党代議士会で自発的な退陣を表明したことを受けて、小沢一郎元代表が「首相から今までなかった発言を引き出したのだから自主的判断でいい」と支持派議員に不信任案に賛成しないよう呼びかけたため、民主党内からの大量造反はなかった。ただ松木謙公元農水政務官が賛成票を投じ、小沢氏は本会議を欠席した。なんという茶番劇を見せられていたのでしょうか。党代議士会での「鶴の人声」ならぬ“鳩”の一声で情勢が激変したかのようですが、一昨日の菅首相と鳩山の会談で表向きは物別れに終わったという雰囲気をかもしつつ、首相と鳩山氏、物別れ=小沢氏周辺(時事通信 6月1日)今日のストーリーが出きていたのでしょう。小沢と鳩山支持派の議員が大量造反を匂わせたことによって、菅首相が柔軟な姿勢に変わり本腰を入れて復興対応することを覚悟して「一定の目処がつけば辞める」こういう風に言えば、造反を匂わせているふりをしている議員も、首相の決意を受けて不信任賛成から反対に考えを改めたと言いやすいですし、総理続投の面子も保ちつつ否決も決まるし、否決によって挙党一致で国難にあたる姿勢を国民にも示せ、野党には恥をかかせ大人しくさせられるといった感じに。早い話が「最初は強く当たって、あとは流れでお願いします」みたいな八百長です。マスメディアは、一定の目処がついたら辞めるとしたことで、辞任表明としていますが明らかな続投宣言であり辞任表明は間違いです。「一定の目処がついたら」も、菅首相の考える一定の目処がどこを目指しているのかが不明で、本人が目処がついたと認めない限りは、いつまでも都合よく辞任を先延ばしして延命することも可能になりました。というか、菅首相が鳩山と交わした合意書には、「めどをつけること」とは書かれていますが、目処がついたら辞めるとは書いていません。しかも、震災復興については優先順位が3番目です。まもなく震災から3ヶ月目になりますが、いまだ瓦礫は15%しか撤去されておらず、10万人以上が不自由な避難所暮らしを強いられる中、仮設はいまだに約2万戸しか完成しておらず、お盆までには全員仮設に住めるという当初の目標も無理という予想。避難者への仮払いは100万円だけ。 その仮払いの100万円も本来は300万円のはずが、予算には100万円しか計上されてないからという理由で、残りの200万円は放置されたまま。しかも、全壊した病院や学校などの施設も予算計上しないから放置された状態です。そして国内のみならず世界中から集まった義援金もほとんど配られていません。原発の対応も隠蔽したり嘘をついたり責任転換したりと議事録が無いのでやりたい放題。震災対応も原発対応も思いつきの場当たり的な対応の数々で自ら足を引っ張って混乱を招き進むものも進んでおらず、阪神淡路大震災発生1ヶ月後には被災者救済の緊急特別立法3法案を成立。2ヶ月間で計16本の法律を通した村山元首相と違って、 被災地の統一地方選を延期する特例法案1本のみしか未だ通しておらず、散々叩かれた村山氏にすら劣るほど、この3ヶ月間でも満足に何事も進められなかった人に目処なんて付けられると思いません。だいたい菅首相じゃ震災復興が出来ないから、 今回の不信任案提出という流れになったわけで、この3ヶ月間で被災者も被災地域以外の国民も満足できる状況に進んでいるのなら、不信任案提出なんて提出されていません。今回の不信任案で反対票を投じた議員、棄権または欠席した議員は、これまでの無茶苦茶な震災対応と原発対応に加え、SPEEDIの情報を公表せず原発周辺の地域住民を速やかに避難もさせずヨウ素剤も配らず、この先、多くの福島県民を苦しめる人災という結果を生みだした菅首相のこれまでの対応を支持してこれからもついて行くということですから、ろくでなしの人でなしということです。◆鳩山氏 首相辞任へ手続き踏む(NHKニュース 6月2日)復興基本法案は来週にも成立するし、第2次補正予算案は、6月いっぱいに中身が決まるのではないか。岡田幹事長が『その2つは条件ではない』と言っているのはうそだ。人間はうそをついてはいけない。小沢元代表からは『どこまでしっかりと詰めたのか』という話があったので『私が代議士会できちんと話す』ということで、基本的に理解をいただいたと思う」と述べました。首相経験者が首相やめてから影響力を行使してはいけないだとか、 秘書の罪は議員の責任だから私だったら秘書が逮捕されたら議員を辞めるとか、 鳩山が言うように人間は嘘をついてはいけないよね・・・ あ、鳩山は宇宙人だから嘘ついていいのか。