実際は海水注入停止せず 「注入継続が何より重要」 第1原発所長が独自判断(産経新聞 5月26日)東京電力福島第1原発1号機への海水注入が一時中断したとされた問題で、東京電力は26日、実際には海水注入の停止は行われていなかったと発表した。同原発の吉田昌郎所長が「事故の進展を防止するためには、原子炉への注水の継続が何よりも重要」と判断し、実際に停止は行わなかったという。本店の指示に反し、現場が独自の判断をしていた。指示系統のあり方が問題となるとともに、事故対応をめぐる連携の悪さが改めて浮き彫りとなった。吉田所長の判断については「技術的には妥当だった」(武藤副社長)とした。吉田所長の処分については今後検討するという。 東電によると、海水注入は3月12日午後7時4分に開始。21分後の午後7時25分に、首相官邸に派遣した東電社員から「首相の了解が得られていない」との連絡が東電本店にあったため、本店と原発でテレビ会議を行い、注入の停止を決定した。しかし、吉田所長はその決定に従わず、独自の判断で注入を続けたという。 東電本店の社員が24日から25日にかけて、状況を再確認するため同原発で吉田所長から事情を聴取し、事実が判明した。吉田所長は「新聞や国会で話題になっており、IAEA(国際原子力機関)の調査団も来ていることから、事故の評価解析は正しい事実に基づいて行われるべきだと考えた」と説明し、事実を明らかにしたという。同問題をめぐっては、海水注入が原子炉を冷却するための唯一の方法だったため、菅直人首相の言動を受け、東電が海水注入を停止した点などが、国会でも問題視されていた。 海水注入が一時中断され海水注入停止を指示したのが誰かという問題で、菅首相の指示だの東電の判断だの斑目委員長の指示だの、政府は海水注入されていることすら知らなかったとか責任のなすり合いをしていたら、いつの間にか、中止命令が出ても吉田所長の判断で注入は続いていて中断は無かったことにすり替えられています。吉田所長の処分の話よりもまずやるべきことは、海水注入の中止を現場に要請した東電本店は「官邸からの要請で中止」なのか「官邸が判断しないから自分達の判断で中止」を明らかにさせるべきです。◆玄葉氏、不信任案めぐる与野党の動きを批判(産経新聞 5月27日)玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は27日午前の記者会見で、自民、公明両党が内閣不信任案の提出方針を固めたことや、党内の一部に不信任案に同調する動きがあることについて「今行われているのは後ろ向きな政局だ。党内や与野党でゴタゴタしている場合ではない。本当に(東日本大震災の)被災者を第一に考えているのか」と厳しく批判した。阪神淡路大震災と被害の規模が比べ物にならないとはいえ、2ヶ月が経過しても集まった義援金を配ることもなし、場所によってはいまだ満足に食料も配られぬ避難所もあるし、復興会議は「会議は踊るされど進まず」で第一次復興提言すらいまだ出せず、 第二次補正予算や関連法案は次の国会で議論すればいいと堂々と抜かし6月に国会を閉会しようとしたり、原発対応は嘘と隠蔽ばかりで地域住民の安全を軽視した対応の数々と、被災者を第一に考えてないことばかりをやってるから、不信任を出されそうになってるわけで、被災者を第一に考えた政治をやっていれば不信任なんて話にすらなってません。