復興基本法、提出先送り=連休明け以降に−政府・民主(時事通信 4月20日)政府・民主党は20日、東日本大震災からの復興に向けた基本方針や組織を定める復興基本法案について、4月中の国会提出を断念し、5月の大型連休後に先送りする方針を固めた。同党の岡田克也幹事長が党復旧・復興検討委員会で「体制をつくる話なので拙速であってはいけない。連休前の提出にこだわるべきでない」と述べた。 岡田氏は、国民新党の亀井静香代表が復興の実行組織「復興実施本部」設置を提唱し、野党に参加を呼び掛けていることに触れ、「動きを見た方がいい」と語った。菅直人首相と亀井氏は同日会談し、実施本部への野党側の対応を見極めて、基本法案を提出する方針を確認した。 一方、民主党の玄葉光一郎政調会長は、自民党の石破茂政調会長と会い、同法案には「復興対策本部」の設置などを盛り込むと説明。石破氏は「われわれと考え方が異なる。『復興再生院』をつくるべきだ」と主張した。村山政権ですら、阪神淡路大震災の際に初動対応は遅れたものの、その後は復興のための法案をどんどん成立させていったことを考えると、菅政権の遅さは本当に異常と言えます。◆首相に怒号、避難所で「早く帰らせてくれ」(読売新聞 4月21日)菅首相は21日、福島県の佐藤雄平知事と会談後、福島第一原発周辺の住民らが避難する同県田村市の市総合体育館を訪れた。菅首相が姿を現すと、約50人の避難者からは「早く原発を抑えてくれ」「早く、うちへ帰らせてくれ」と怒号が上がった。 避難住民の一人、同県葛尾村の東海林みゆきさん(51)は、菅首相の去り際に「早く家に帰らせて」と窮状を訴えた。首相は「全力を尽くします」と応じたという。東海林さんは「どんな思いで生活しているか、わかってほしかった」と声を詰まらせた。福島訪問の首相、避難住民から厳しい声(TBS Newsi 4月21日)当初予定されていたこの避難所での視察時間はわずか30分。先の見えない避難所生活を送る住民をあとに、次の視察先に向かおうとする菅総理。 「無視して行かれる気持ちって分かりますか!」(避難住民の女性) 「何でまっすぐ行かれるんですか、俺らはどうするんですか。ここにいるの」(避難住民の男性) 幼い子どもを連れた女性らが呼び止めました。この避難所では当初、あらかじめ決められた住民からのみ話を聞く予定だったということです。しかし、今後の生活の見通しが全く立たない避難住民からは不満が爆発。菅総理はひたすら謝るしかありませんでした。これまでの避難所訪問と違って今回は記者を引き連れているので珍しいなと思ったら、あらかじめ決めておいた住民から話を聞いて、被災者から怒られるどころか激励の声が多かった首相の絵を作ろうと報道用にヤラセをしようとしたわけですね。ところが、姑息なことをしようとして返って被災者の怒りを買ってしまい、もろくも思惑は失敗したわけです。3キロ圏は一時帰宅認めず…警戒区域22日設定(読売新聞 4月21日)これに先立ち、首相は21日午前、福島県庁を訪れ、佐藤雄平知事と会談した。佐藤知事が警戒区域の設定について、「地元住民の納得を得るのが前提だ」と述べたのに対し、首相も「地元の了解を最優先にする」と述べた。首相はまた、1か月をメドに避難を求める「計画的避難区域」を22日に発表することを知事に伝えた。20キロ圏外の福島県飯舘村など5市町村が対象となる計画的避難区域の設定については、政府は地元自治体との最終調整を進めてきた。佐藤知事に謝罪する菅首相の画像を集めてみました。腰に手を当てて謝罪する総理大臣なんて初めて見ました。もしかすると、本人は会談に入る前だったので挨拶のつもりだったのかもしれませんが、どちらにしても腰に手を当てて頭を下げるなんて、まず社会人としての常識がありません。