江田法相「マニフェストは(野党時に)心眼で作った」見直しへ(産経新聞 1月18日)江田五月法相は18日の記者会見で、民主党が国民との契約としていた平成21年夏の衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しに入ったことに関連して、「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関(の官僚)が民主党には十分な情報を提供していただいていない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」と指摘した。 その上で、「実現するには、いろんな隠れた障害があった。実際に政権を担当して、いろんなことが分かってきている。世の中の状況の変化もあり、マニフェストについて一度きっちりと点検をし、より成熟させる部分があればそうしていく」と強調した。Wikipedia 心眼心眼(しんがん、mind's eye)とは心の目によって目に見えない真実を見抜く力のことである。心眼で作られたマニフェスト。心眼という言葉を使うのなら、官僚が隠しているものを全てお見通しでないとおかしいのですから、この場合は、「当てずっぽう」「希望的観測」「願望」「妄想」この辺りの表現が正しいのではないでしょうか。いい加減な考え方で作った契約を、民主党は「財源は幾らでもある」とか「必ず出来ます」とか 「選挙公約は有権者との契約」とか言いきって票を集めていたということです。先日、枝野氏が「4年間かけて政策を行うのが政治制度だ」として、早期の衆院解散・総選挙を否定していましたが、枝野氏、財政状況踏まえ公約検証 早期解散を否定(共同通信 1月15日)たった1年半で民主党の公約は破綻しているのに、後になって、それを平然と見直し、無駄の削減で財源を捻出から大増税で財源を捻出するという真逆の道へ進むのならば、まさしく、詐欺そのものと感じていたところに、今回の江田氏の心眼発言で、ドラマ『TRICK』の千里眼の男の話を思い出してしまいました。心眼を使って何でも見通し、私の言う通りにすれば願いが叶うと金を集めた詐欺師霊能者の話で、ドラマの最後で車椅子に乗った少年が、信じていた霊能者に詰めより「ぼくは治らないの?」と言うと、「そうだよ。インチキだからね、君は治らないよ」と少年に言い放ち、少年を絶望へ追いやった救いのない話でしたが、それと同じで民主党も、「無駄を削減し国民の皆さんには負担はさせませんから私達にお任せください」と票を集め、大増税へ舵を切り国民を絶望へ追いやったというわけです。民主党へ投票した有権者は、元々最初のマニフェスト実行を望んでいたわけですから、民主党が勝手にマニフェスト見直し、まったく別の道へ進むのであれば、国民にも投票先の見直し機会が与えられるべきは当然ではないでしょうか。