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2010年11月27日(土) よい子は見ちゃダメ!大人向けのエッチでムフフなゲゲゲの鬼太郎

雑誌『週刊実話』で1977年〜翌年まで連載されていた

『続ゲゲゲの鬼太郎』と『新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代』の2冊が、

「青春時代」「スポーツ狂時代」というタイトルになって、

角川文庫から復刻されました。


この2冊の鬼太郎は、皆さんが知っている妖怪退治をするヒーローな鬼太郎ではなく、

「お化けもこれからは人間の中で暮さねばならない時代だ」と、

青年になった鬼太郎が田中ゲタ吉という名前で高校に通っているという設定になり、

男性向けの週刊誌に連載されていたので、内容がお下劣でエロシーンが豊富です。

エロシーンといっても、水木先生の絵なので、ムラムラするようなことはありません(笑)

ほんの一部をご紹介します。















鬼太郎も目玉親父もねずみ男もみんなお下劣で、

正義の鬼太郎しか知らない人は、きっとドン引きされたことと思います。


私がこのマンガを初めて読んだのは10歳の時でした。

ちょうど、鬼太郎が3度目のアニメ化にともない、

少年マガジンKCとして、『ゲゲゲの鬼太郎』のコミックスが、

毎月3冊づつ再発売されたので買っていたところ、

ある日、そのコミックスの横に『新ゲゲゲの鬼太郎』として全4巻が発売され棚に並んでいました。



表紙を見ると、いつもの鬼太郎と変わらなく、

エロイ絵でもなく内容が大人向けだとは、ちっとも思わないので、

悪い妖怪と戦う鬼太郎シリーズの続編だろうと買って、中を見てビックリしました。

当時、エロマンガといっても、月刊少年ジャンプなどに連載されていた

ちょっぴりエッチなマンガしか目にすることがなかったので、

SEX描写があるマンガを見たのは、この鬼太郎が初めてでした(笑)

あまりにもかけ離れた鬼太郎の姿に衝撃を覚え、

うぶな少年だったこともあり、

セクシーな絵でなくても女の人の裸が出てくるので、

ちょっとだけドキドキしつつも、

1度だけ読んで本棚にしまって2度とこの本を開くことは有りませんでした。

あれから25年が経ち、流石にこんな絵じゃドキドキもムラムラもしませんが、

雑誌掲載順で収録した完全版が出版されたので、

水木コレクションとして購入し、

当時のことを懐かしく思い出しながら読みました。

エロがありながらも内容は、

ばかばかしい展開でシニカルないつもの水木ワールド全開なのですが、

ちょっと違う鬼太郎の世界、興味のある方はご一読を。



ニコニコに誰かが動画としてアップしていました。
BGMが付くと、ますますマヌケな面白さになりますねw


そして、水木しげる先生が上京し貸本作家として出発した記念すべきデビュー作の

『ロケットマン』も完全復刻版として限定BOXで発売されました。



デビュー作でありながら、水木先生の得意とするシニカルな内容になっています。


付録は、アシスタントだった池上遼一さんなどのエッセイを収めた「ロケットマン読本」と

傑作短編「プラスチックボーイ」の2冊です。













名塚元哉 |←ホームページ