先週の動画流出後から今日まで、TVや新聞など様々なマスメディアにおいて、元検察官や法学部の大学教授など識者に、今回の流出行為が罪に問えるかや妥当だったかどうかの意見を述べさせていますが、むしろ、公開された44分の映像を基に、船長釈放の判断は妥当だったのかが検証すらされないのが不思議で仕方ありません。◆衆院予算委集中審議の詳報(10日)(産経新聞 11月10日)【衝突映像流出事件】 菅原一秀氏(自民)「映像のどこが機密か」 仙谷由人官房長官「追跡方法、証拠を集める資機材の種類などが分かる。秘匿を要する情報だ」昨日放送の『アンカー』で青山繁晴氏も解説されていましたが、 「ぼやきくっくり」 2010.11.11「アンカー」尖閣ビデオ神戸海保職員流出告白 裁かれるべきは誰?海保の装備も手の内もさらけ出してる2001年北朝鮮の工作船の動画は、銃撃戦にもなった事例であっても機密情報にもならず海保のHP上で公開されているのに、今回の衝突だけは、なぜ公開がダメなのかという疑問は誰しもが感じているところではないでしょうか。だいたい、これまでにも海保が違法漁船を取り締まるなんて映像は、メディアの取材クルーを同乗させ撮影もさせてニュースなどで、お茶の間に放送されたことだって過去にもありますし、言ってしまえば、海保に限らず警察の取り締まりに密着した「警視庁24時」みたいな特番が放送されており、例えば暴走族の取り締まりや逮捕に至るまで、お茶の間に捜査や検挙の手の内が流れていますが、あれは、あえて捜査や取り締まりの手の打ちを見せて、犯罪の抑止力に利用する目的だってあるわけですから、仙谷官房長官の発言は、自己保身の詭弁でしかありません。ところで、予算委員会を観ていると、民主党の閣僚たちの答弁が本当に酷すぎます。これは鳩山政権の時からもそうでしたが、はぐらかして逃げるか、話をすり替えて誤魔化すか、しらばくれるか、意味不明か、他人の責任にして保身に走るかのどれかで、誰一人として真面目に答ようとはしません。また、民主党の失態や不祥事は、政権を担ってからのたった1年目だけで数えきれないほど生まれましたが、誰一人として失敗を認めたり真正面から責任を感じている人が居ません。真摯に対応しない、失敗を認めない、責任を感じない、責任を取らない人間が怖いのは、 物事の因果関係が正しくつかめないので同じ失敗を延々と繰り返すところにあります。だから状況はどんどん深刻さを増して手の施しようがないまでに落ちていくのは、今の民主党政権を見ているとよくお分かりになると思います。これは、国家にとっても国民の未来にとっても子供の教育にとっても不健全この上ないのではないでしょうか。おかんの老眼かけてます。