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2010年07月21日(水) 民主党の勘違いと軽薄さ。

韓国メディアは日本政府に苦言「特別扱いしすぎ」(スポニチ 7月21日)

韓国メディアは金賢姫元工作員が訪日したことに関して
事実関係だけを報じるなど全体的に地味な扱い。
しかし日本メディアが高い関心を示していることや
日本政府がチャーター機を用意するなど訪日に便宜を図ったことに触れ、
SBSテレビは「破格の対応」と報じ、入管難民法上の入国拒否対象者に
特例で入国を認めたことを紹介。
夕刊紙、文化日報は日本政府が「拉致問題に対する世論形成に力を注いでいる」とし、
そのために今回の訪日が実現したと指摘した。
ある韓国人記者(42)は「多くの人命を奪ったテロリストだ。
日本は特別扱いしすぎではないか」と疑問を呈した。


金賢姫元工作員の来日「逮捕されるべき犯罪者が、要人扱い」−英紙(サーチナ 7月21日)

このニュースは英国でも報じられている。英インディペンデント紙は
「ジェット機爆破事件の北朝鮮元工作員が日本で歓迎される」と題し、
もっともありえないスパイ物語と報じた。また、日本国籍の偽造パスポートで
大韓航空機爆破を試み、一度死刑を宣告された金元工作員は、
東京の羽田空港で逮捕されなければならない。にもかかわらず、
彼女の地位は犯罪者どころか、まるで要人扱いだ、と金元工作員の待遇を疑問視している。

 英ガーディアン紙は、今回の金元工作員の訪問が拉致被害者問題に関して、
日本政府がこれまでの怠慢からわざと注意をそらすために
仕組んだパフォーマンスと批評家が非難していると報じた。
また、金元工作員はこれまでにも犠牲者の家族と何度か会見しており、
新しい情報が提供されることは期待できないとみられている。


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田口さんや横田さんのご家族が、例え断片的であっても、

拉致された肉親の話を聞きたいというお気持ちを考えると、

情の部分において納得は出来るのですが、

モヤモヤとした違和感もあって、

私は金賢姫元工作員に日本へ来てもらって対面すればいいと思っていましたが、

やはり金賢姫元工作員は大韓航空機爆破の実行犯だったのですから、

殺された人たちの遺族にすれば、優遇的な対応には憤りを与えるので、

遺族への配慮も含め来日させるにしても慎重に扱うべきですし、

拉致問題は人権蹂躙の問題でもあるので派手なパフォーマンスはせず、

ひっそりと、どこかの施設などで対面することを考えていました。

ところが、チャーター機での来日、鳩山家の別荘での滞在、

明日は政府が用意をしたヘリコプターで富士山を遊覧飛行などが予定されており、

それは必要なことなんだろうかと、

ここまでの待遇で扱うことへの疑問や違和感が湧いています。

当初は、韓国で会う予定で組まれていたそうですが、

首相時代の鳩山氏が強引に日本へ招くことを決めたそうです。

また、来日も当初は5月の予定だったそうですが、

普天間問題のゴタゴタなどで7月20日の来日となりました。

仮に鳩山政権が継続していたら、7月25日が参院選だったそうですから、

テロリストであっても自分の別荘を貸し出す友愛精神(寛容性)や、

感動の対面を選挙終盤のポイント稼ぎに利用していたのは容易に想像できます。

鳩山氏の思惑は外れたとはいえ、

民主党が支持率回復にとことん利用しようと躍起になってますが、

ただ、特別扱いすればするほど、

国民の感情に違和感を与えることも事実でしょう。

また、私がもっとも危惧していることは、

金賢姫元工作員の特別扱いでの来日によって、

拉致被害者のご家族に

「家族会のワガママでテロリストを異例の扱いで入国させた」とか

謂れもない批判が及ぶことです。

現にネットを見ていると、そういった意見も見受けられます。

ただでさえ、謂れのないバッシングに晒されることが多い拉致被害者家族に、

新たに要らぬ批判の火種を作りかねません。

そこまでの事態を想定しない民主党の配慮の無さ浅はかさ勘違いぶり。

表面的な部分だけ取り繕うことしか目が届かない、

あらゆる物事に気配り目配り思いやりの精神がまったく欠けた民主党には、

とことん嫌気がさします。









名塚元哉 |←ホームページ