早紀江さん「一番聞きたいことがご存じなく…」 金元工作員と面会(産経新聞 7月22日)金元工作員は1981〜83年、平壌郊外の招待所で田口八重子さん=同(22)=と生活。同時期にめぐみさんは近くの招待所で同僚の女工作員「淑姫(スクヒ)」と同居し、日本語を教えさせられており、金元工作員はこの際、「会った」と証言していたが、滋さんらに対しては具体的な時期は話さなかったという。 滋さんらが金元工作員から伝えた話によると、「淑姫」から「久しぶりに(めぐみさんに)会うから会いに行かない?」と誘われ、訪ねた。めぐみさんが作った朝鮮風お好み焼き「チヂミ」を一緒に食べた。「こんなのも作れるようになった。大人になったんだね」と「淑姫」と話したという。 めぐみさんは非常におとなしく、控えめで、このとき金元工作員はめぐみさんとほとんど会話を交わさなかったようだという。 その一方で、めぐみさんが面白い話し方をして周囲を笑わせていたという明るい側面も「淑姫」から聞いたという。また、たくさんのネコを飼ってかわいがっていたとも。早紀江さんは「一番聞きたいことがご存じなく、残念だったが、『絶対生きています』と言われ、勇気をいただいた」と話した。---------------------------------------------------------------------金賢姫元工作員は横田さんに直接会って話したいことがあるというから、どんな話なんだと思ったら、「チヂミ食べた、猫が好きだった」って、「え、これだけ?」って感じですよ。きっと横田さんご両親も、進展に繋がりそうなことでもあるのかと少しは期待していたと想像できるだけに、なんだか、もてあそばれているような気分です。だいたい、韓国でも家族以外の人にほとんど会えない金元工作員が、例えば、ここ数年の間に脱北した軍関係者などと交流があるかというと、それも無さそうなので、けっきょく古い話だけで終わる可能性の方が大きかったわけです。もしかすると、今後の北との交渉のために、表に出せない話があったのかもしれないという淡い希望を持ちたいけど、昨日の飯塚さんや今朝の横田さんの表情や声のトーンから、そういう雰囲気が感じ取れませんでした。民主党だって、菅首相や千葉法務大臣は過去に拉致実行犯のシンガンスの釈放署名に協力したことがありますが、これからは拉致問題にも積極的に取り組みますよという意思表示なのでしょうけど、あまりにもあからさまなパフォーマンスの度が過ぎて、今日も別荘からホテルまでの移動の際に、信号は全て青にして、他の車は通行止めにしての移動でしたが、まるで大統領のような扱いです。安全を考えていうことも理解できますが、100人以上の犠牲者を出したテロリストだった人に対して、国賓のように扱わなきゃいけないのでしょうか。だんだん不快に感じてきました。この不快感を他の人も感じて、この4日間の出来事が拉致問題の解決への世論喚起どころか、返って興醒めさせることに繋がるんではないかと本当に危惧します。また、本日、突然にこのような情報が出てきましたが、「田口さん、6〜7年前まで元気」 中井担当相が会見で明かす(産経新聞 7月22日)中井洽拉致問題担当相は22日、国家公安委員会後の定例会見で、拉致被害者の田口八重子さん=拉致当時(22)=が「6〜7年前まで平壌で元気でいたという情報に接している」と述べた。田口さんの家族にも「それとなく申し上げている」と話した。 韓国の家族会関係者による田口さん生存情報にからみ、「あらゆるところに(拉致問題の)協力を要請しており、いろんな情報がある」としたうえで、田口さんの家族に伝えた情報は「誰からいつの情報かはお話しできることではない」と語った。--------------------------------------------------------------------重要な内容も金工作員の証言ではありません。金工作員が、ご家族と対面して、20年ほど前の状況を伝えることも大切なのかもしれませんが、むしろ政府がやるべきことは、こういう目に見える大げさなパフォーマンスではなく、今も北朝鮮から脱北するものが後を絶たないのですから、軍人などの脱北者に接触して証言を得る地道な活動ではないでしょうか。拉致被害者家族の気持ちもてあそぶような目に見えるパフォーマンスは、今後一切、やめて頂きたいものです。