<自民総裁選>谷垣氏が新総裁に 2氏を圧倒麻生太郎前首相の後継を決める自民党総裁選は28日投開票され、谷垣禎一元財務相(64)が党所属国会議員票と地方票合せて300票を獲得し党両院議員総会を経て第24代総裁に選出された。谷垣氏の得票は国会議員票(199票)のうち120票、地方票(300票)のうち180票といずれも過半数を占めた。 河野太郎元副法相(46)は計144票(国会議員票35票、地方票109票)。西村康稔前外務政務官(46)は計54票(国会議員票43票、地方票11票)だった。無効票は国会議員票で1票。 河野、西村両氏は世代交代や派閥解消などを訴えたが、衆院選惨敗を受け挙党体制構築を強調した谷垣氏が2氏を圧倒した。 谷垣氏は両院議員総会で「もう一回我が党が国民の信頼を取り戻し、政権復帰できるように全身全霊を傾けて職務にあたりたい」とあいさつした。谷垣氏は今後党役員人事に着手する。 谷垣氏は衆院京都5区選出で当選10回。財務相、党政調会長などを歴任。06年9月の総裁選に出馬し「消費税率10%」による財政再建などを訴えたが、当選した安倍晋三元首相、麻生前首相に次ぐ3位だった。(毎日新聞 9月28日14時39分)-------------------------------(引用終了)----------------------------谷垣氏が名乗り出た時点で、ほとんどの人が谷垣氏で決まりだろうと予想していたと思いますが、議員票の多さを見ても、これなら首班指名のときに決めてしまえば良かったのではないかと思います。世論調査によると、自民党が与党に返り咲いてもいいと希望する人は、6割を超えています。しかし、この希望は自民党が生まれ変わったらという意味合いが含まれています。国民は、旧来の自民党に嫌気がさしており、変わってほしいと願っているのに、谷垣氏なんて旧来の自民党を象徴しているようなもので、自民党内に変わりたくないという力が依然強く働いているようでは、国民との乖離が激しく、参議院選挙も危ういかもしれません。あと、河野氏の議員票が西村氏以下だったことで、河野氏の自民党での政治家生命は絶たれたのではないでしょうか。離党すればまだ活躍できるかもしれませんが、自民党に居座って加藤紘一のような微妙な立ち位置の浮いた存在になるかは本人の覚悟しだいかもしれません。